【コラム】「進歩」対「保守」、韓国の旧体制が崩壊した

与党「進歩」にただ乗り…10年以上「『進歩』対『保守』」構図
文政権で進歩の価値後退・混沌、進歩の一部「政権交代」にただ乗り

 与党は4月の補欠選挙と来年の大統領選挙を「『進歩』対『保守』」の構図でやりたがっている。しかしながら、文在寅(ムン・ジェイン)政権のこの4年間はこうした夢を水の泡にした。進歩の側に立った多くの人々が「政権交代」の列車に乗り、野党との関係を悩んでいる。共に民主党に背を向けた進歩と中道と改革的保守が同じ船に乗る連合戦線が構築される可能性もある。現執権層が街で闘っていた時代の「『民主』対『反民主』」戦線が30年後に「『共に民主党』対『反・共に民主党』」として復活することになる。

 進歩らしくない進歩と、保守らしくない保守が国民を人質に利権を分かち合った旧秩序が崩れつつある。旧秩序は解体されつつあるが、まだ混沌(こんとん)としている。公正、ジェンダー、エコ、時には画一的な反日・反中のような排他的民族主義まで、なじみのない価値観が衝突する。しかし、野党が反射利益に酔って過去に回帰すれば、この10年間「『進歩』対『保守』」構図の既得権者たちがゾンビのように復活を狙っているのだ。新たな秩序を創出するための2021年の最初の戦場は4月7日、ソウルと釜山だ。

政治部=鄭佑相(チョン・ウサン)部長

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