この英語の試験は通常の試験ではなく、有名なポップソングの感想文を3つの文からなる英文で書くというものだった。生徒が答えを書いていた時、英語教師はチョンさんの机の引き出しの中から英文が書かれたメモを発見、これを書き写したものと疑った。
チョンさんの周りの友人たちは「チョンさんが作成した紙はクラスのほとんどの生徒たちが持っている暗記のための紙だ」「英語教師はチョンさんの机の中で見つけた紙を見て不正行為をしたと見なしたようだ」と話す。
チョンさんは職員室で書いた反省文で、英語による3段落からなる文章を残した。「遂行評価紙(解答用紙)にはこの文章はありません。それでも0点として処理するなら、受け入れます」という内容だった。不正行為として摘発された紙と、解答用紙に書いた文章は違うので、書き写していないという主張だった。
裏の反省文には、「事件経緯書」という題で「遂行評価中、カンニングをしました…私はもはや何の価値もありません。私にくださった機会をすべて使いました。私に失望するところが多いでしょうが、申し訳ありません」と書かれていた。
チョンさんの遺族は「中間考査で全校6位になったほどの優等生なのに、不正行為者にされて釈明の機会もなかったため、悔しさから極端な選択をした」「関係機関の徹底した調査で、悔しい思いを晴らしてほしい」と訴えた。
学校側はこれに対して、「非常に当惑している。この件に関連して、警察の捜査に最大限協力する」と述べた。
慶尚北道教育庁は14日に対策班を設け、遅ればせながらこの高校に対する監査に着手した。警察も事件の経緯を把握するため、生徒たちを対象に調査を行っている。
警察関係者は「不正行為を指摘したということだけでなく、死亡した生徒が極端な選択をした別の原因があるのかどうか、さまざまな方面から確認している」と述べた。