台湾総統、米軍駐屯を初めて認める…中国「自ら死の道をたどる」

 蔡総統はこの日のインタビューで、台湾を「民主陣営のともしび」だとし「台湾が倒れたら世界の民主主義が脅威にさらされる」と語った。また韓国、日本、オーストラリアを挙げて「権威主義政権(中国)が膨張主義的傾向を示すとき、民主諸国は一緒に団結して立ち向かわなければならない」と主張した。

 蔡総統のこの日の発言は、最近の台湾海峡を巡る状況が、両岸にそれぞれ異なる政治体制の成立した1949年以降、最も危機にひんしていることを示唆している。台湾国防部によると、今年に入って台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)を侵犯した中国軍機の数は680機以上で、過去最多の水準だ。特に今月4日から5日にかけてだけでも、計150機の中国軍機が台湾海峡を席巻した。26日には中国軍の攻撃ヘリ「武直(WZ)10」が台湾ADIZ内を飛行した。中国軍の主力中型攻撃ヘリであるWZ10が投入されたのは今回が初めてだ。台湾メディアは「島しょ上陸作戦の訓練が目的」と分析している。

 蔡総統のCNNインタビューは、米国政府が台湾問題を巡り積極的に声を上げる中で出てきたもので、一段と注目を集めている。米国のジョー・バイデン大統領は今月21日、「中国が台湾を攻撃した場合、米国は防衛するのか」という質問に対し「そうだ」と答えた。またバイデン大統領は、27日にテレビ会議形式で開催された東アジア首脳会議(EAS)で「米国は台湾に固く約束した」とし「台湾海峡に及んでいる中国の強圧的行動について深く憂慮する」と語った。トニー・ブリンケン国務長官は26日、台湾の国連機関加入を支持する声明を発表した。蔡総統がおよそ2年ぶりに外国メディアと行った今回の単独インタビューもまた、米国・台湾間で調整済みの対応だ-との分析も登場している。

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北京=パク・スチャン特派員
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