韓国大統領選挙まであと1週間となったが、与党・共に民主党の大統領選候補者、李在明（イ・ジェミョン）氏を支持する一部の強硬派たちは口さがない。野党・国民の力の大統領選候補者、尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏の妻・金建希（キム・ゴンヒ）夫人をターゲットにした「性上納」発言まで飛び出し、与党内でも「中道層に毒薬をまいた」と懸念の声が上がっている。
インターネット放送『ナヌン・コムスダ（私は小ざかしいの意、通称ナッコムス）』の元司会者キム・ヨンミン氏は2日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）「フェイスブック」に「李在明のライバルである尹錫悦は検事でありながら肉を含めあれこれと贈り物を受け取り、あれこれと捜査上の便宜を図ってやる見返りに金建希から性上納を受けたと強く疑われる」と投稿した。だが、キム・ヨンミン氏は性上納の具体的な証拠を挙げていない。これに対して、国民の力が「人の道に背く暴言」と反発すると、キム・ヨンミン氏は「性上納」という言葉を削除し、「あれこれ捜査上の便宜を図ってやる見返りに金建希（氏とその母親の）チェ・ウンスンに特別な恩恵を与えたと強く疑われる」と変えた。キム・ヨンミン氏は2012年の国会議員選挙でソウル市蘆原区甲選挙区から民主統合党候補者として出馬した時も、ネット放送で「テロ組織を買ってオサマ・ビン・ラディンのようにテロをしなければならない」「米国のライス（国務）長官を××して殺そう」などと暴言を発している。
李在明候補支持を宣言しているグルメ関連コラムニストのファン・ギョクイク氏も1日、フェイスブックに「（北朝鮮に）先制打撃をしようという尹錫悦候補は伊藤博文で、平和を叫ぶ李在明候補は安重根（アン・ジュングン）」と投稿した。同氏は2日も「（今年の）大統領選挙は親日派との勝負であることが明らかになった」と述べた。同氏は先日、「ウクライナのゼレンスキー大統領が間抜けだから国民はひどく苦しんでいる」などと投稿して物議を醸した。
「盧武鉉（ノ・ムヒョン）財団」理事長だった柳時敏（ユ・シミン）氏も先月28日に公開された動画共有サイト「ユーチューブ」の放送『金於俊（キム・オジュン）のダース・ベイダー』で、「尹錫悦候補が政権をとったら、アサヒビールを飲める幸せな日々が私たちに訪れるだろうし、ユニクロも着ることができるだろう」と言った。また、「尹錫悦候補が大統領になったら何が心配になるか」という司会者の質問には「心配にはならない。大統領にならないだろうから」と答えた。
チョ・ウィジュン記者