第2延坪海戦の遺族、損害賠償訴訟で北朝鮮に勝訴

第2延坪海戦の遺族、損害賠償訴訟で北朝鮮に勝訴

 2022年に韓国・西海の延坪島付近で起きた「第2延坪海戦」で戦士したハン・サングク上士(軍曹に相当)の遺族と負傷した将兵が北朝鮮を相手取り起こした損害賠償訴訟で、ソウル中央地裁は23日、原告勝訴の判決を言い渡した。

 ソウル中央地裁は23日、ハン·サングク上士の妻キム・ハンナ氏ら8人が「第2延坪海戦当時の死亡・負傷で肉体的・精神的苦痛を受けた」と訴えた訴訟で、被告の北朝鮮と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対し、原告1人当たり2000万ウォン、計1億6000万ウォンの支払いを命じる判決を下した。判決は「北朝鮮は国家と認められない反国家団体であり、この事件の不法行為に対する裁判権は韓国の裁判所にある」と指摘した。

 第2延坪海戦はサッカーの韓日ワールドカップ3位決定戦が行われた02年6月29日、西海の北方限界線(NLL)を越えてきた北朝鮮軍の警備艇2隻が韓国海軍の高速艇「チャムスリ357号」を奇襲攻撃したことで起きた。戦闘でNLLを防衛したが、チャムスリ357号の艇長を務めていたユン・ヨンハ少佐、ハン・サングク上士、チョ・チョンヒョン上士、ファン・ドヒョン中士、ソ・フウォン中士、パク・トンヒョク兵長ら6人の将兵が戦死し、18人が負傷した。

 北朝鮮軍は約30人の死傷者を出し、警備艇は炎上したまま逃走した。行方不明になった操舵長のハン・サングク上士の遺体は、沈没したチャムスリ357号から同年8月に収容された。ハン上士の妻キム・ハンナ氏、当時上等兵として兵役に就き、北朝鮮艦艇の機関砲弾で左手の指を切断したクォン・ギヒョン氏らは20年10月、北朝鮮と金正恩委員長を相手取り、1人当たり2000万ウォンの慰謝料を求めて提訴した。 

 北朝鮮を相手取る訴訟で勝訴した場合、賠償金は韓国のメディアが北朝鮮の朝鮮中央テレビの映像などを使用した際に南北経済文化協力財団(経文協)に支払った著作権料を差し押さえる方式で支払われることになっている。しかし、朝鮮戦争当時、北朝鮮で強制労働させられた国軍捕虜が北朝鮮に損害賠償訴訟で勝訴したにもかかわらず、経文協から金銭を受け取ることはできないとする判決が今年1月にソウル東部地裁で下され、論議を呼んだ。

梁銀京(ヤン・ウンギョン)記者、兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者

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