アジア太平洋地域における中高年齢者対象の国際総合スポーツ競技大会「2023アジア太平洋マスターズゲームズ」開催地の全羅北道では、同大会のPRのために動画を作成したが、これが物議を醸している。構成や製作意図がずさんだとの指摘が相次ぐと、動画を掲載してから半日で削除した。全羅北道が16日に明らかにした。
【写真】削除された「2023アジア太平洋マスターズゲームズ」PRビデオ
全羅北道では15日午前、動画共有サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルに掲載した2分41秒間のアジア太平洋マスターズゲームズPR動画を同日午後削除したとのことだ。
削除された動画は、全羅北道が同大会参加を促すために作った動画で、短いドラマのような構成となっている。
動画を見ると、これまで一度も異性とまともに付き合ったことがない中年男性が、好みの女性との合コンで拒絶され、めいに「女性とお付き合いするにはスポーツをしなきゃ」とアドバイスされるという内容になっている。
その後、スポーツを始めたこの男性は勇気を出してアジア太平洋マスターズゲームズに参加することを決心する。そしてついに紹介で知り合った10歳年下の女性と交際することになる、というシーンで動画は終わる。
この動画撮影は全羅北道庁テニス場やカフェ、街の中などで行われた。製作費は約1000万ウォン(約100万円)と言われており、企画から撮影までは約1カ月がかかったとのことだ。
動画公開後、インターネット上には、この動画が大会の趣旨を全く反映できていないという指摘が相次いでいる。動画の途中に大会日程や種目などを紹介するテロップがあったものの、主な内容は大会に参加した後に恋人ができた、というものだからだ。
全羅北道は「B級感性(二流っぽい面白さ)」を意図したと明らかにしたが、ネット上には「いったい製作費を何に使ったのか分からない」「動画製作の意図は何なのか」「若い女性と付き合いたいなら大会に出ろということか」などの批判が相次いでいる。
全羅北道の関係者は「最近流行しているコント形式で製作した動画だ」「論争の余地があるかもしれないと考え、ユーチューブに載せた動画を一時削除した。議論の余地になる内容を編集して動画を再掲載する予定だ」と説明した。
キム・ジャア記者