民主労総、20年間で114回訪朝…李石基氏は仮釈放中にも往来

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 韓国最大の労働団体、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の関係者が2000年以降の約20年間に北朝鮮を114回訪れてことが分かった。内乱陰謀の疑いで2014年に解散した統合進歩党系の関係者も同じ期間に101回訪朝した。大半は金剛山や開城工業団地ではなく平壌を訪れたという。韓国政府はこれまで、これら団体・政党の訪朝関連資料を公開していなかった。

 国民の力の徐範洙(ソ・ボムス)議員事務所が2日までに入手した資料によると、民主労総は2000年以降「南北労働者サッカー大会」などさまざまな名目で計114回訪朝した。最後は2019年2月の「6・15南北共同宣言履行のための新年連帯会」参加が目的だった。北朝鮮と接触し、対南指令文と報告文をやり取りした疑いで捜査を受けている民主労総組織局長A氏も01、04、05年に3回訪朝した。

 過激市民運動団体「京畿東部連合」とその後、同連合が中心となって結党した統合進歩党の関係者は同じ期間に101回訪朝した。李石基(イ・ソッキ)元統合進歩党議員は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の05年3月と07年3月に訪朝した。うち05年の訪朝は仮釈放の状態だったという。李元議員は03年3月、国家保安法違反の疑いで実刑判決を受け、同年8月に光復節特赦で仮釈放され、05年8月に特別赦免復権となった。

 徐範洙議員は「北朝鮮を訪れ、誰に会って何をしたのか国民の前で透明に明らかにすべきだ」とし、「国家保安法による有罪判決を受け仮釈放状態だった李石基元議員の訪朝は、当時の訪朝承認が無分別に行われたことを示している」と述べた。

 北朝鮮側との人物との接触に伴う事前または事後の申告件数は李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クンヘ)政権期には年平均400人程度だったが、文在寅(ムン・ジェイン)政権下の2018年には1048件、19年には928件に急増した。しかし、南北関係が悪化し、コロナ対策が始まった20年、21年はそれぞれ302件、224件に減少した。

キム・ミンソ記者

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