梨泰院雑踏事故:韓国憲法裁、李祥敏・行政安全相の弾劾案を棄却…167日ぶりに業務復帰

 昨年10月の梨泰院雑踏事故への対応が不十分だったとして論議を呼び、韓国の閣僚で憲政史上初の弾劾審判を受けた李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官が罷免を免れた。憲法裁判所は25日、裁判官全員一致で李長官に対する国会の弾劾案を棄却した。 

 憲法裁は「憲法と法律の観点から被請求人(李長官)が災難安全法と国家公務員法に違反し、国民を保護する憲法上の義務を果たせなかったとは言えない」としたほか、「今回の惨事は何らかの原因や特定人物によって拡大したのではなく、総体的に作用した結果だ」と指摘した。

 憲法裁はさらに、「被請求人の事故原因などに対する発言は国民の誤解を呼び起こす可能性があり不適切だ」としつつも「発言によって罷免を正当化するほど災害安全管理の行政機能が損ねられたとは断定できない」とした。憲法裁による今回の判決で、李長官は職務停止から約160日で業務に復帰することになった。

チェ・スヨン記者

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  • ▲弾劾訴追が棄却され、業務に復帰する李祥敏・行政安全部長官が25日午後、ソウル市江南区の自宅を出る際、立場を表明している/NEWSIS

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