共に民主・李在明代表に対する捜査難航、かつて現職の朴槿恵大統領を捜査した検察総長「これほど手強い捜査対象は初めて」

 韓国の李ウォンソク(イ・ウォンソク)検察総長は23日、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表について、「検事生活をしていて、これほど手強い捜査対象には初めて出会った」と述べた。

【表】李在明代表関連事件で逮捕・起訴された主な人物

 李検察総長はソウル市瑞草区の大検察庁で行われた国会法制司法委員会の国政監査で、共に民主党の朴範界(パク・ポムゲ)国会議員(元法務部長官)に「検察は偉い方、大統領のように権力を持った方を捜査すべきなのではないか」と質問された。

 それに対し、李検察総長は「私がソウル中央地検特捜1部長だった当時、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に対する捜査を行ったが、前職大統領ではなく現職だった」とし、「青瓦台を捜索し、首席秘書官に対する捜索を行った際、首席秘書官も現職だった」と反論した。李検察総長は2017年の国政介入事件当時、ソウル中央地検特捜1部長として朴槿恵元大統領を直接取り調べ起訴した。李検察総長の発言は、李在明代表は現職大統領よりもさらに手強い捜査対象だという趣旨とみられる。

 

 李検察総長は「私は30年間公職生活をしたが、これほど手強い捜査対象は初めてだというのが率直な心情だ」とし、「野党代表だからではなく、『第1党、多数党の代表を捜査することがこんなに難しいのか、そしてこのようにヤマを一つ一つ越えることが難しいのだな』と考えている」と語った。

 李検察総長はまた、「野党でも与党でも国会議員ならば私が申し上げる『法不阿貴』の『貴』に該当すると思う」と述べた。李検察総長は昨年9月16日の就任式で、古代中国の思想家である韓飛子の故事成語「法不阿貴=法は貴(たか)きに阿(おもね)らず」を引用し、聖域のない捜査を行うと述べた。それで李代表も捜査対象になっているという意味と受け止められた。

 朴範界議員は「検察が政治的意図を持ち、李在明代表の令状を分割請求している。12月末になれば、3回目の令状を請求するのではないか」と質問した。これに対し、李検察総長は「1回目の令状請求時には逮捕同意案が可決されれば逮捕状が交付されると判断し、令状請求を行った。2回目の令状請求時は既に1回目の令状請求時の容疑で起訴したので、残りの容疑についてまとめて請求した」と説明した。 また、「(逮捕同意案が必要ない非会期中に3回目の令状請求の可能性は)私が浮雲や風聞のような話であり答えられない」と話した。

イ・スルビ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲李ウォンソク検察総長が23日の国政監査で議員の質問に答えている/ニュース1

right

あわせて読みたい