【新刊】チャン・ギョンソプ著、パク・ホンギョン訳『圧縮的近代性の論理』文学思想刊
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「韓国の1人当たりの国内総生産(GDP)は3万ドル(約440万円)を超え、さまざまな産業で世界をリードしており、大学教育履修は世界最高水準を誇っている」「しかし、家計負債、高齢者の貧困、自殺、結核感染は、先進国を通じて最悪の水準だ。労働時間は年間2000時間、学生の学習時間は世界のどの国の学生よりも長く、高齢者が退職する時期も最も遅い」
「圧縮成長」「圧縮的近代化」という言葉を、われわれはよく自慢するかのように使ってきた。西欧で数百年かけて発展してきた内容を、韓国はたったの数十年で超スピード式に成し遂げたというのだ。しかし、ソウル大学社会学科教授兼本部碩座(せきざ)教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)である著者は昨年、英国ポリティ出版社が出版した同書籍を通じて、その「圧縮的近代性」理論を学術的議論に格上げし、影を綿密に追跡する。
圧縮的近代性というのは結局「圧縮的経済成長」と「圧縮的社会剥奪」の組み合わせだと著者は分析する。あまりにも速い発展は、その裏で人間の生活と労働力の社会的再生産のためのさまざまな基本的条件を犠牲にして乱用してきた結果だというのだ。いくら先進国になったとしても、結婚と出産と老後を恐れる人生なら、果たして幸せだと言えるのだろうか。364ページ、2万ウォン(約2200円)。
兪碩在(ユ・ソクチェ)記者