祖国党セクハラ疑惑の元報道官「私はやっていない」 曺国体制スタート初日に冷や水浴びせる

被害者側「非常対策委員会も曺国派の人々…問題がきちんと解決できるのか疑問」

 祖国革新党は、セクハラ(性的嫌がらせ)・不同意わいせつ・職場内いじめ事件で指導部が総辞任してから1週間後の14日、非常対策委員会の構成を終えた。曺国(チョ・グク)非常対策委員長は同委員会の構成前に「2次加害にも厳しい懲戒処分を下す」として、党の刷新を約束していた。ところが、セクハラ加害者の一人だと名指しされた金補協(キム・ボヒョプ)元首席報道官は同日、事件が発覚してから初めてコメントしたものの、「告訴人が主張するようなセクハラ・不同意わいせつはなかった。(セクハラが起きたとの主張があった)カラオケに行こうと先に言ったのは告訴人だ」と述べた。

【写真】金補協(キム・ボヒョプ)元祖国革新党首席報道官

 曺国委員長は同委員会の副委員長に厳圭スク(オム・ギュスク)元青瓦台(韓国大統領府)女性家族秘書官と徐旺鎮(ソ・ワンジン)党院内代表を任命した。一般委員にはキム・ホボム顧問、イ・ジェウォン「社団法人イウム」代表、禹希宗(ウ・ヒジョン)如山生命財団理事長、ユン・ソルジ「セウォル号ドキュメンタリー『沈没10年、ゼロサム』」プロデューサー、チョン・ハンスク党大邱市党女性委員長が就いた。党関係者は「事件の性格を考慮し、非常対策委員9人のうち5人が女性で構成された」と語った。だが、被害者側は「それでも曺国委員長に近い人々がほとんどで、きちんとした被害解決になるか疑問だ」と言った。

 金補協元首席報道官は同日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」で自身がセクハラ事件の加害者として告訴されていることを公表し、「党は(セクハラ事件の申告を受けた後)一度も調査せずに私を業務から排除した」と主張した。

 「党が被害者の叫びを無視した」として離党したカン・ミジョン前報道官は、金補協元首席報道官をセクハラなどで告訴している。カン・ミジョン前報道官は「昨年7月のタクシーでのセクハラだけでなく、昨年12月に曺国委員長が大法院(最高裁判所)で実刑2年の判決を受けた日、主な党役員らとカラオケ会食中、セクハラがあった」と主張した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾宣告を求めて同党が光化門から憲法裁判所まで三歩一拝(3歩進んで1回ぬかずく動作を繰り返す行動)をした時もセクハラ発言があったと話した。この事件は現在、ソウル警察庁が捜査中だ。これに対して金補協元首席報道官は「全て虚偽の主張だ。証拠と証言を通じて事実を確認しなければならない」と言った。

 祖国革新党非常対策委員会は15日午前、国会本庁で初会議を開き、同委員会の今後の活動計画を発表する。

シン・ジイン記者

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