最近世界では独立系クリエーターが開発したゲームが相次いで成功を収めている。2024年に発売されたポーカーをテーマにしたゲーム「バラトロ(Balatro)」は独立系クリエーター、ローカル·サンク(Local Thunk)が開発した作品で、発売から1カ月で100万本以上が売れ、「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」の候補に挙がった。パズルアドベンチャー「ブループリンス(Blue Prince)」はゲームなどのレビューサイト「メタクリティック」で評点92点を記録した。
新人クリエーターの「ナビーズ・ナンバーファクトリー(Nubby's Number Factory)」は5ドルという価格にもかかわらず、ゲームプラットフォーム「スティーム」でのレビューが1万件を突破し、ドイツのクリエーターが冬休みの2週間で製作した「ア・ゲーム・アバウト・ディギング・ア・ホール(A Game About Digging a Hole)」は発売1週間で25万本が売れた。最近数年間、独立系クリエーターの開発作品が相次いで世界的に成功を収め、「アイデアと個性だけでも大作と競争できる」という事実を立証した。
関連データもそれを証明する。独立系クリエーターの相当数が活動するインディーズゲーム市場が急速に成長しているのだ。VGインサイツによると、昨年スティームに登録された新作は約1万8000作で、2019年に比べ1万作以上増加し、うち99%がインディーズゲームだった。コンボイベンチャーズの分析によると、インディーズゲームの売上シェアは23年の31%から24年には48%に上昇し、AAA(ブロックバスター級)ゲームとの格差が縮まった。世界のインディーズゲーム市場の規模も、今年の約48億ドルから2030年には95億ドルへと2倍近く成長するとみられる。
韓国国内でも独立系クリエーターが続々と成果を上げている。ロールプレイングゲーム(RPG)「クロノアーク(Chrono Ark)」は個人が開発を始めて着実に成長し、都市建設ゲーム「ラトピア(Ratopia)」は独立系クリエーターのゲーム開発会社が製作した作品で海外で注目を集めた。2Dハードコアアクションゲーム「テレビット(Telebbit)」は個人開発者の挑戦作で高い難易度と完成度が認められた。
ゲーム業界関係者は「独立系クリエーターは大規模組織に合流すると、機敏な創意性を失う場合が多い」とし、「独立系クリエーターしてとどまって初めて力量が発揮され、一部が起業につながり成功する構造が最も望ましい」と指摘した。
イ・ギョンタク記者