スピードスケート韓国代表のパク・チウ=江原道庁=が国際大会で審判のミスにより金メダルを逃した。
大韓スケート連盟側は19日、「2025-26スピードスケート・ワールドカップ第1戦の女子マススタート種目で誤審が発生したことについて、国際スケート連盟(ISU)に昨日、抗議の公文書を送った」と明らかにした。
パク・チウは17日、米ユタ州ソルトレイクシティーのユタ・オリンピックオーバルで行われた同試合に出場していた。
マススタートは選手たちが計16周を回って順位を決める種目だ。4周、8周、12周を通過するたびに1-3位の選手にそれぞれスプリントポイント3点、2点、1点が与えられる。最後のゴールラインを通過する時は1位60点、2位40点、3位20点、4位10点、5位6点、6位3点が与えられ、これらを合算して最終順位が決まる。最終の1周に圧倒的に大きな点数がかかっているため、戦略的な試合の組み立てが重要な種目だ。最後の1周で順位が大きく変動することもある。
しかし、今回の試合は審判のミスにより16周ではなく15周だけ回って終了した。審判が最後の1周を知らせる鐘をあと2周という時に鳴らしたのだ。このため先頭を滑っていた一部の選手はあと1周だと勘違いし、15周だけ回ってレースを終えた。
パク・チウを含む残りの選手たちはあと2周あることを認識し、最後までレースを続けた。その結果、パク・チウは16周基準で一番先にゴールした。ルール通りなら、パク・チウが60点を獲得して1位になるはずだった。
ところが、審判たちは協議の末、15周の記録で順位を決めた。このためパク・チウは23選手中10位にとどまり、金メダルはミア・マンガネロ=米国=が獲得した。
大韓スケート連盟関係者は「問題提起が必要な状況だった。判定が覆るかどうかについて、ISUの返信を待っている」と語った。
パク・ソンミン記者