韓国与党・共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表(国対委員長に相当)は、今年の国政監査前にネット通販最大手「クーパン」の代表=当時=らと昼食を共にしたことを巡り波紋が広がるや、「与党院内代表としてしなければならないことをしただけ」と17日にあらためて強調した。
金炳基院内代表は同日、交流サイト(SNS)の自身のアカウントに「クーパンに入社した私の元補佐官が、私の名前を出してあちこちに言いふらしているという話があったので、『今後、院内代表室の業務に関して院内代表室職員に会ったり、私の名前を利用して『対官業務』をしたりできないようにしてほしい』と要請した」としてこのように明らかにした。
これは、韓国のネットニュース・メディア「ノーカットニュース」が「金炳基院内代表は今年9月5日、ソウル・汝矣島の5つ星ホテルにある飲食店の個室でパク・テジュン代表らクーパンの役員たちに会い、同社の役員人事に関する敏感な資料を提示した」と報道して騒動になったのを受けての言葉だ。同メディアによると、「対官業務」とは企業が立法・司法・行政関係者を相手にして情報を収集し利益を得る行為を言い、「ロビー活動」に似た意味で使われているという。
これに対して、金炳基院内代表は「私が受けた被害に関する資料を見せただけで、クーパンの業務とは全く関係がない」「『対官担当は出て行け』と言った。クーパン代表には、対官組織を増やし、特に国会を相手に過度に対官業務をすることに対して注意を与えた」と述べた。
その上で、「クーパンのキム・ボムソク会長に対し、国政監査証人は常任委員会で決め、これに関与しないことをハッキリ言った」「事実、キム・ボムソク会長は国政監査の証人として採択された」と強調した。
また、「むしろクーパンの労災、物流センター・配送運転手の過労および労災死亡事故など、労働環境を改善するよう注文し、対米通商交渉と関してクーパンが支援するよう要請した」とも書いた。
昼食の費用として約70万ウォン(約7万4000円)支払われたという報道についても、「私が注文したパスタは3万8000ウォンだ。今後も必要ならば誰にでも会うだろう。堂々とできるからだ」と述べた。
コ・ヒドン記者