クーパン捜査検事のオフィスに家宅捜索…クーパン弁護人に機密漏えいの疑い

退職金未払い事件もみ消し疑惑

特検「捜査情報流した」家宅捜索

 韓国インターネット通販最大手「クーパン」の「退職金捜査外圧疑惑」などを捜査している安権燮(アン・グォンソプ)特別検察官(特検)チームが、金桐熙(キム・ドンヒ)釜山高等検察庁検事=元富川支庁次長検事=に対する家宅捜索令状に「(金桐熙検事は)大検察庁(最高検察庁)の補完捜査指示事項をクーパン側弁護士に伝えた」と書いていたことが26日に分かった。金桐熙検事は富川支庁次長検事だった時、クーパン関連事件の捜査を指揮した人物だ。これと関連して特検は24日、金桐熙検事の釜山高検事務室などを家宅捜索した。

 法曹関係者によると、特検が発付を受けた金桐熙検事の家宅捜索令状には「2025年3-4月ごろ、富川支庁が大検察庁に報告したクーパン退職金未払い事件関連第1次報告書に対する大検察庁の補完捜査指示事項を、オム・ソンファン前クーパン・フルフィルメント・サービス(クーパン系列会社)人事部門代表の弁護人クォン・ソンヨン弁護士に伝えた」という内容(公務上秘密漏えい)があったという。金桐熙検事が捜査対象であるクーパン側のクォン・ソンヨン弁護士に捜査の方向性や情報を流したということだ。クーパンの捜査もみ消し疑惑を暴露した文智碩(ムン・ジソク)部長検事も「金桐熙検事とクォン・ソンヨン弁護士は親交がある」と主張している。

 金桐熙検事は今年初め、厳熙竣(オム・ヒジュン)光州高検検事=元富川支庁長=らと共に、クーパン退職金未払い事件を捜査していた文智碩検事に対し、「嫌疑なし」処分にするよう圧力を加えた容疑(職権乱用)が持たれている。文智碩検事は今年10月の国会国政監査で、「主任検事が『クーパンの就業規則変更は違法だ』という意見を出したのにもかかわらず、厳熙竣検事と金桐熙検事は『嫌疑がないことが明白な事件だ』と言って、嫌疑なし処分にするよう圧力を加えてきた」と主張した。韓国雇用労働部(省に相当)は今年1月、クーパンの退職金未払い事件を起訴意見付きで検察に送致したが、検察は今年4月に不起訴処分にしていた。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=NEWSIS

right

あわせて読みたい