韓国与党・共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員が、2020年の国会議員総選挙を前に、区議員候補らから、党公認を与える見返りに数千万ウォン(数百万円)を受け取っていた疑惑が浮上している。さらに、この疑惑が共に民主党の党代表室に報告された様子を収めた音声ファイルが存在することが、4日までに分かった。24年まで共に民主党に所属していた李秀真(イ・スジン)前議員は同日、本紙とのインタビューで「(私の補佐官〈議員秘書〉が)キム・ヒョンジ党代表室補佐官(現・大統領室第1付属室長)と電話で話し、キム・ヒョンジ補佐官が『李在明(イ・ジェミョン)代表に(疑惑の内容が)報告された』と話した内容が録音されている」と語った。李秀真・前議員はまた「(当時の)鄭清来(チョン・チョンレ)首席最高委員(現・共に民主党代表)にも、なぜ金炳基議員の件が処理されないのか尋ねたが、黙殺された」と主張した。党の指導部が、区議候補公認を巡る金炳基議員の収賄疑惑を認識しながらも、何ら措置を講じずもみ消したというわけだ。
この疑惑は2023年12月15日に初めて提起された。ソウル市銅雀区の元区議らが、当時銅雀乙選挙区選出の国会議員だった李秀真・前議員の事務室を訪れ、隣接する選挙区(銅雀甲)選出の金炳基議員に対する嘆願書を提出した。「李在明代表へ」で始まるこの嘆願書には、20年の総選挙前、金炳基議員側が区議候補を公認する見返りに金品を要求したとの内容が書かれていた。元銅雀区議2人が金炳基議員の配偶者のイ氏にそれぞれ2000万ウォン(約220万円)と1000万ウォン(約110万円)を渡し、3-5カ月後に返してもらったと主張した。元区議らの嘆願書には他にも、イ氏が銅雀区議会のチョ副議長の業務推進費カードを受け取って私的に使用したとの内容も含まれており「メディアに知られて問題が大きくなれば、金炳基議員だけの問題ではなくなり、来年の総選挙で党全体の命運を左右する重大な問題になると考えられるため、(李在明)代表に内容をお伝えする」と書かれていた。
これに対し、李秀真・前議員はその翌日(23年12月16日)、自身の補佐官のA氏を通じて嘆願書を党代表室に提出。その後、3日間待っても何の反応もなかったため、12月19日になって補佐官のA氏が党代表室に電話をかけ、キム・ヒョンジ党代表室補佐官に進展状況を訪ねた。A氏は「内容は精査しているのか」と尋ねると、キム・ヒョンジ党代表補佐官は「党代表には報告された。少し待ってほしい。倫理監察団に任せる予定だ」などと答えたという。