候補公認を巡る献金疑惑の中心的容疑者である金景(キム・ギョン)ソウル市議が11日に帰国した中、警察による捜査対応に差があるとする論議が起きている。法曹界からは「警察は事件によって異なる物差しを使っているのではないか」との指摘が出ている。
【写真】「死者に対する狂った名誉毀損」 李在明大統領の投稿翌日に捜査が急展開
■大統領発言の1日後に集中捜査、与党疑惑は対応後手
最近の警察による捜査スピードは事件の性格によって明らかに異なった。警察は今月7日、平和の少女像(慰安婦少女像)を毀損した疑いが持たれている市民団体「慰安婦法廃止国民行動」のキム・ビョンホン代表が告発された事件の捜査をソウル瑞草署に集約し、内偵に着手したことを明らかにした。これまで慶尚南道梁山署で捜査中だった事件などを瑞草署に集約した格好だ。これは李在明(イ・ジェミョン)大統領がソーシャルメディア(SNS)でキム代表の行為を「死者に対する狂った名誉毀損」だとして強く批判した翌日に取られた措置だ。
これに対し、金炳基(キム・ビョンギ)国会議員(共に民主党)、姜仙祐(カン・ソンウ)国会議員(共に民主党を除名、現在無所属)の疑惑に対する捜査は「対応が遅い」として論議を呼んだ。金議員の元秘書らが昨年11月、候補公認を巡る秘密資金を暴露する嘆願書を警察に提出したにもかかわらず、事件の割り当て行わなかった。警察は先月、関連する告発が殺到し、事件を裏付ける両議員の録音記録まで公開された段階になって、年始にようやく事件をソウル警察庁公共犯罪捜査隊に割り当てた。その間、疑惑の中心にいる金市議は子女に会うためとして米国に出国した。警察は金市議の帰国まで強制捜査を行わず、告発人、参考人に出頭を求める基礎的な取り調べだけを行った。大統領の関心事案にはすぐに反応する一方で、与党関係者の不正疑惑には捜査の進展が遅いとの指摘を受けたわけだ。