私たちも「二刀流」になれるだろうか【朝鮮日報コラム】

映画でしか見られなかった侍の剣術
大谷のおかげで「日常の賛辞」に
大切なのは技術よりも正しい心構え
生活の中で「自分なりの二刀流」の訓練を

 既に五輪で三つの金メダルを獲得している氷上のスター、シュザンヌ・シュルティング(オランダ)もミラノでショートトラック女子1500mとスピードスケート女子1000mという大胆な異種競技挑戦を決めている。1周111.12mのショートトラックと、400mのトラックを使用するスピードスケートは、共通しているのは氷の上を滑走するという点だけで、完全に別のスポーツだ。韓国代表としてはショートトラック女子のチェ・ミンジョンとキム・ギリ、スピードスケート女子ではキム・ミンソンとイ・ナヒョンが「氷上の二刀流」ことシュザンヌ・シュルティングとのメダル争いに挑む。

 マイナーな剣術用語だった二刀流は、大谷の人気のおかげでスポーツだけでなく日常の賛辞となった。専門性をベースにしながら優れた成果を出す多彩多能なマルチプレーヤーを象徴する言葉となったのだ。例えば、建設会社がIT分野へと事業を拡大すれば「二刀流企業」であり、文系の素養と理系の才能を併せ持った学生は「二刀流人材」と呼ばれる。本業に忠実でありながら副業にも精を出し、一生懸命に生きている隣人に「二刀流」という修飾語を付けても全くおかしくない。

 宮本武蔵は2本の刀を使い、命懸けで戦った約60回の対決で一度も敗れなかったという。自身が著した兵法書「五輪書」で、刀を使う技術よりも、勝利に向けた心構えのほうがはるかに大切だと強調した。悪い心を警戒し、無分別な行動を慎み、広い視野で事物の真実を見極めることができれば、一人でも数十人を打ち負かすことができると述べた。大小の勝負が連続する日常で、自分なりの二刀流を鍛錬することも悪くないのではないか。

陳仲彦(チン・ジュンオン)スポーツ部長

【写真】義母・加代子さんらと観戦する大谷翔平の妻・真美子さん

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=NEWSIS

right

あわせて読みたい