6日(現地時間)、イタリア・ミラノのサンシーロ・スタジアムで開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピック開会式では、スポーツ界の世界的なスターらが「オリンピック旗」の旗手として登場して注目を集めた。国境を越えて人類の平和と調和というオリンピック精神を象徴する役割を果たしたのだ。マラソン界の「レジェンド」エリウド・キプチョゲ氏=ケニア=や、2018年平昌冬季オリンピック開会式で上着を脱いで入場し話題となったトンガの「筋肉マン」ことピタ・タウファトファ氏ら、スポーツ界の有名スターたちの中に見慣れない顔があった。日本の元政治家、秋葉忠利前広島市長(83)だ。
国際オリンピック委員会(IOC)は「秋葉前市長が歩んできた道は、オリンピックが追求する価値である『平和』と合致している」と旗手に選んだ理由を説明した。1945年に米軍が原爆を投下した広島で1999年から2011年まで市長を務めた秋葉前市長は、在任期間中だけでなく退任後も核兵器根絶キャンペーンを推進してきた。2003年に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記=当時=に広島平和記念式典の招待状を送ったことが話題になった。 核兵器のない世界を目指す国際機構「平和首長会議」の一員としても活動していた。そうした功績が認められ、2010年にはマグサイサイ賞を受賞した。
秋葉前市長が旗手を務めたことは、ウクライナやパレスチナのガザ地区などで武力衝突が絶えない中、IOCが発信した平和へのメッセージだと受け止められている。秋葉前市長は日本のフジニュースネットワーク(FNN)のインタビューで、「オリンピック開会式は単なるスポーツ・イベントを越えた大変、大きな舞台なので、(オファーがあったことに)最初はびっくりした」「広島、長崎、その他世界中の都市が描いてきた世界像と、オリンピックが描いてきた世界像は重なるところが随分あると納得した」と語った。
ミラノ=キム・ドンヒョン記者