■放置すれば重金属流出リスク
太陽電池パネルは強化ガラス(70〜75%)、アルミフレーム(20〜25%)、シリコンセル(3〜4%)で構成されている。正常に稼働している間は密封構造のおかげで安全だが、廃棄後に放置されて密封状態が損なわれると、鉛やアンチモンなどの重金属が雨水に混入し、土壌や地下水を汚染する可能性がある。焼却するとフッ素ガスなどの二次汚染物質が出るため、必ず高度なリサイクル工程を経なければならない。
技術力があれば、廃棄パネル1トンから1〜2キログラムの銀と高純度シリコンを抽出できる。原材料の95%以上を回収し、半導体やバッテリーの素材としてリサイクルできる。しかし、現在の国内技術はガラスとアルミニウムを分離する低付加価値の段階にとどまっている。
リサイクル現場では、廃棄パネルの発生が本格化すると、違法放置のリスクに懸念の声が出ている。リサイクル業者関係者は「廃棄パネルの解体から輸送、処理までの全費用を発電事業者が負担すべきだ。費用がかかるため、一部の発電業者は廃棄パネルを発電所の片隅に積み上げている」指摘した。
韓国政府は2023年に太陽光発電機器メーカーにリサイクル義務を課す生産者責任リサイクル制度を導入した。しかし、企業はリサイクル技術への投資よりも負担金の支払いという安易な道を選んでいる。政府はリサイクル設備を搭載した車両による「移動式処理」、処理速度を向上させる「高速プロセス技術」を開発し、処理能力を増強する計画だ。専門家は「まずはリサイクル処理の規模を拡大すべきだ」と指摘する。西江大の李悳煥(イ・ドクファン)名誉教授は「政府は正確な実態調査と中長期の管理戦略を再構築する必要がある」と述べた。
チョン・ジュンボム記者、イ・ヨンビン記者