米国・イスラエルとイランとの戦争が長期化した場合、在韓米軍の兵器が持ち出される可能性が浮上しているが、通常爆弾を精密攻撃可能なスマート爆弾に改修する誘導爆弾キット「ペイブウェイ」1000個以上がすでに昨年12月に米本土に移動したことが5日までに分かった。今回の対イラン軍事作戦「壮絶な怒り」が始まったのは2月28日だが、米国のトランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は昨年12月から作戦に向け協議を重ねてきたという。
米戦争省(旧国防総省)のヘグセス長官は4日の会見で「(イラン)上空を完全に制圧したので、今後米軍はGPS(衛星利用測位システム)搭載のレーザー誘導精密重力爆弾を使用する。この爆弾は備蓄がほぼ無制限だ」と述べた。在韓米軍から移動した誘導爆弾キットはこれらの爆弾製造に使用される。
GPS、レーザー誘導装置、操舵(そうだ)翼からなる誘導爆弾キットは非誘導(自由落下型)爆弾に装着することで精密重力爆弾になる。キットは1個当たり3000万-8000万ウォン(約320万-850万円)と安価で、1発数十億ウォン(数億円)の高価なミサイルに比べればコスパに優れた攻撃が可能になる。
在韓米軍による誘導爆弾キットの米本土移送が韓国側に通知されたか本紙が確認したところ、韓国国防部(省に相当)は「在韓米軍の戦力運用について韓国政府がコメントするのは適切ではない」として言及を避けた。
■長期戦はミサイル備蓄量が鍵…米国が韓国に支援を要請する可能性も
トランプ大統領は昨年12月29日にフロリダ州の私邸マーラアラーゴでイスラエルのネタニヤフ首相と会談し「イラン攻撃承認」の要請を受けたという。これに対してトランプ大統領はネタニヤフ首相との会談前から「イランは(核兵器を)再び製造していると聞いたが、それが事実ならわれわれが掃討するしかないだろう」と述べ攻撃を示唆していた。また昨年12月1日にもトランプ大統領とネタニヤフ首相は電話会談を行ったが、これについて中東のあるメディアは「二人はイランへの対応について協議した」と伝えた。昨年6月の米軍による空爆後、イランは国際原子力機関(IAEA)による核施設の査察を拒否したため、これを口実に米国とイスラエルは攻撃の検討を開始したと考えられる。
在韓米軍が保有する誘導爆弾キット「ペイブウェイ」1000個以上が会談直後の昨年12月16日、烏山の米軍基地から米本土の空軍基地に移動したという。これについて米軍は「訓練目的の再配分」と説明したが、実際はイラン攻撃の準備だったとの見方もある。複数の専門家は「戦争が長期化しキットの移動が本格化すれば、これは在韓米軍の戦略兵器移動のシグナルになるだろう」と予想している。