FT紙は天弓IIの競争力として、相対的に低い価格と迅速な生産能力を挙げた。FT紙によると、ロッキード・マーチンが生産しているパトリオットミサイルは1発当たり370万ドル(約5億8800万円)に達するが、天弓IIミサイルは3分の1の水準の110万ドル(約1億7500万円)。納品まで4-6年かかるPAC3と違い、天弓IIのメーカーは生産スピードを急速に引き上げている。野村証券のファン・オヨン・アナリストは「LIGネクスワンは2交代勤務を通して9-12カ月以内に生産量を増やすことができるだろう」との見方を示した。韓国国家戦略研究院のムン・ソンムク先任研究委員は「韓国の防衛関連企業は合理的な価格で納期をきちんと合わせるところに強みがある」と語った。
専門家たちは、戦争で対ミサイル防御システムの重要性が高まっただけに、天弓IIの需要は増えるだろうと見込んだ。昌原大学先端防衛工学科のキム・ホソン教授は、FT紙の取材に対して「政界が大規模な人命被害を懸念して地上軍の投入を忌避しているので、基本的にミサイルを発射し、これを防御するという形式が続いている」「イランがミサイルやドローンを波状的に発射し続けているだけに、対ミサイル防御システムの重要性が高まっている」と指摘した。その上で「天弓IIが実戦で性能を立証しただけに、中東地域や欧州で需要が大いに増えるだろう」との見方を示した。
K防衛産業は、今回のイランとの戦争で大きく注目されはしたが、これまでも政府の支援と世界各国の再武装の大勢に後押しされて地道な成長を見せてきた。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が今月9日に発表した2025年の武器移転動向の報告書によると、世界の武器輸出市場における韓国のシェアは3%で、世界第9位だった。現代ロテムやハンファ・エアロスペースなどの防衛関連企業も最近、戦車やミサイルなどの供給契約を相次いで締結したという。
パク・ソンミン記者