こうした状況で、中低価格市場を中心に中国の存在感が高まっている。中国の海爾(ハイアール)は24年に売上高2859億元(約6兆5300億円)で世界最大の家電グループに躍り出た。北京石頭世紀科技(ロボロック)や追覓科技(ドリーミー)など中国の中小家電メーカーはロボット掃除機で韓国だけでなく世界市場を制覇した。
■家電サブスクリプションで海外攻略
韓国家電業界はサブスクリプション事業で突破口を探っている。家電サブスクリプションは、消費者が月額利用料を支払い、洗濯機・冷蔵庫・掃除機などの家電を使用し、消耗品の供給やサービスを受けるもので、契約期間が終了すると家電を所有できる。初期コストが低いため、多くのユーザーを確保でき、定期的なサービスで顧客を囲い込む「ロックイン」効果もある。
LG電子はタイ、マレーシア、シンガポールなど東南アジア地域を中心に家電サブスクリプション事業に参入した。同社は24年10月にタイでサブスクリプション事業を開始し、加入者は3万人を超えた。同社のサブスクリプション事業の売上高は24年に1兆9200億ウォン、25年に2兆4800億ウォンと伸びている。サムスン電子も海外市場への進出を検討している。同社は国内で21品目、650以上の製品によるサブスクリプション事業を運営しており、昨年9月にはサブスクリプション家電にアフターサービスの優先権を与えるなど特典を充実させた「ブルーパス」を導入した。
テレビ事業は独自のOS(基本ソフト)を通じ、広告などの付加収益を狙っている。サムスン電子はテレビ向けに広告ベースの無料ストリーミング(FAST)サービスを拡大している。最近「サムスンTVプラス」は全世界の月間アクティブユーザー数(MAU)が1億人を突破した。LG電子の独自ソフトウェアウェブOSは、全世界190か国で2億6000万台の機器を対象にサービスを提供している。
柳智漢(ユ・ジハン)記者、パク・チミン記者