【TV朝鮮】(アンカー)
イラン戦争の最中に中国が少しずつ動き出しています。米国の空母3隻が中東に配備され、太平洋を含むそれ以外の地域で作戦が緩んだ隙を突いているのです。中国はフィリピンと領有権争いをしている南シナ海に艦船を送り込み、浮遊式バリアを設置していることが分かりました。この海域は東アジアにつながる海上交通の要衝で、米国としては非常に頭が痛いと思われます。イム・ソイン記者がお伝えします。
【写真】フィリピン巡視船を挟み撃ちのはずが…中国艦船同士が衝突する様子
(記者リポート)
3月11日に南シナ海のスカボロー礁周辺を撮影した衛星写真には船舶が列を成している様子が分かります。
ロイター通信は先日中国が南シナ海の紛争海域に10隻の船舶を配備し、全長352メートルの浮遊式バリアを設置したと報じました。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にありますが、中国はU字型の九段線を設定し領有権を主張しているため、今も両国の対立が続いています。
水産資源が豊富で、東アジアなどに続く南シナ海海上交通の要衝地でもあるからです。
2023年にも中国はスカボロー礁周辺海域に浮遊式バリアを設置し、フィリピン漁船の接近を妨害したため、フィリピン軍の潜水隊員がバリアを全て撤去し対立が表面化しました。
中国海洋警察の艦艇がフィリピンの船舶や漁船に体当たりや放水を行う事態も何度も起こりました。
アレクサンダー・ロペズ/フィリピン国家海事評議会広報担当官(報道官)(2024年12月)
「複数の中国船舶による攻撃的な動きは、フィリピン海域で続いている攻撃、強圧、脅迫の様相を示しています」
米国は2015年から南シナ海で「航行の自由作戦」を展開し、中国に圧力を加えてきました。
しかしイランとの戦争で3隻の空母が全て中東に移動し、軍事的空白が生じたため、中国が影響力拡大に乗り出したとみられます。TV朝鮮、イム・ソインがお伝えしました。
(2026年4月16日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)