韓国警察が、カンボジアやフィリピンを拠点に大規模なオンライン詐欺などの犯罪に及んだ韓国籍の被疑者73人を韓国国内に送還した。韓国警察庁が27日に明らかにした。
韓国警察庁は、今回の送還に関連して「汎(はん)政府超国家犯罪特別対応TF(タスクフォース。特別作業班)を中心に構築された警察庁・外交部(省に相当)・国家情報院(韓国の情報機関)間の有機的協力システムと、カンボジア・フィリピン各警察との友好・協力関係を基に有機的共助が実現した」と評した。
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カンボジアからは、「コリア専担班」の作戦によって現地で検挙された詐欺組織メンバーなど42人が韓国国内に送還された。今回の送還には、検察や金融監督院などを詐称するボイスフィッシングの手法で被害者368人からおよそ517億ウォン(現在のレートで約56億円。以下同じ)をだまし取った組織のメンバー24人も含まれている。
それだけでなく、出会い系アプリを利用して好感を形成した上で暗号資産への投資を誘い、被害者53人からおよそ23億ウォン(約2億5000万円)をだまし取った組織のメンバー14人もいた。送還直後に41人が勾留送検され、残る1人もその後に勾留状が発布された。
フィリピンからも31人が送還されたが、全員がインターポール(国際刑事警察機構)の手配者だったことが判明した。詐欺事犯が21人、サイバー事犯が10人で、2007年度にフィリピンへ逃げた後、19年ぶりに韓国へ送還された逃亡犯もいた。
パク・チュンソン韓国警察庁国際治安協力局長(職務代理)は「国境を越える超国家犯罪に対しても最後まで追跡し、必ず韓国国内へ送還したい」とし「海外拠点犯罪組織に対する取り締まりと国際協力をさらに強化していきたい」と述べた。