泰安半島沖から韓国に密入国した中国人、人権活動家の董広平氏だった

元警察官の董広平氏、天安門事件の書類に署名して罷免される

 先ごろゴムボートで忠清南道泰安沖から韓国に密入国し、緊急拘束された中国人が、中国の人権活動家・董広平氏(68)であることが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズや韓国海洋警察庁などが27日に明らかにしたところによると、董広平氏は5月25日午後10時40分ごろ、泰安半島沖にある格列飛列島の北西およそ18キロの海上で海洋警察に拘束された。

【写真】かばんを背負ってキョロキョロ 密入国した中国人 /済州

 発見された当時、董広平氏は全長約3.3メートルのゴムボートに一人で乗っていた。ゴムボートには9.9馬力のエンジンが搭載されていたという。海洋警察は「ゴムボートには服などの生活用品が積んであった。エンジンの故障により漂流していたとみられる」と説明した。海洋警察の関係者は「董広平氏は韓国語が全くできないため、通訳を動員し、密入国の経緯を調べている」と話した。海洋警察は27日、出入国管理法違反の容疑で董広平氏の逮捕状を申請した。28日に大田地裁瑞山支院で令状実質審査が行われる予定だ。

 ニューヨーク・タイムズによると、警察官だった董広平氏は天安門事件関連の書類に署名したとの理由で1999年に罷免された。2014には天安門事件の追悼行事に出席したとの理由で中国当局に拘禁された。翌年に釈放され、タイやベトナムなどへの脱出を試みたが、結局送還されたという。董広平氏を支援している中国系カナダ人の盛雪氏は、ニューヨーク・タイムズに対し「董広平氏は、2023年に水上バイクで韓国に密入国して最終的に米国に亡命した人権活動家・権平氏のケースを参考にした」「娘が居住しているカナダに行くことを希望している」と話した。

仁川=イ・ヒョンジュン記者

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