韓国の第9回全国同時地方選挙の期日前投票初日に当たる29日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が投票をしたときに記票所の外へ出て投票用紙の記票状態を選管関係者に確認したことが物議を醸している。保守系最大野党「国民の力」は、これを「投票用紙の露出」だとして、公職選挙法違反による無効票として処理すべきことを主張した。
【写真】記票所の外に投票用紙を持ち出して質問する李在明大統領
29日に李大統領は金恵京(キム・ヘギョン)夫人と共に、ソウル市鍾路区の三清洞住民センターに開設された期日前投票所を訪れた。管外選挙人の列に市民と共に並んだ李大統領は、身分証の確認を経て投票用紙を受け取った後、記票所に入った。李大統領夫妻は、自宅の住所地である仁川市桂陽区地域を対象にした管外投票に参加した。
問題の状況は、記票の直後に発生した。身分証の提示および本人確認手続きを終えて投票用紙を持って記票所に入った李大統領は、すぐに起票所の外へちょっと出てきて「管理員はどこにいるか。丸の表示が完全ではなく、押印が半分だけでも大丈夫なのか」と質問した。李大統領は「このように半分しか押印していないから無効にならないか」と尋ね、選管が「無効票にはならない」という趣旨で答えると、李大統領は再び記票所に入って投票を終えた。
この過程で、李大統領の投票用紙への記票内容が選管委員に丸見えになっていたか、そのほか周囲にいた他の人々も見たのか、見えていなかったのかなどは確認されていない。
これに対して国民の力は、直ちに「公開投票違反」だとして攻勢に出た。国民の力の宋彦錫(ソン・オンソク)共同選挙対策委員長は29日午後、フェイスブックを通して「李在明大統領が期日前投票所で投票をしたとき、記票所を出て投票用紙を露出させ、さらにまた記票所に入ったという情報提供を受けた」「公職選挙法167条に基づき、有権者の誰も投票用紙を他人に公開することはできず、公開された投票用紙は無効票として処理されなければならない」と指摘した。
さらに「もし私どもが当時受けた情報提供が事実であれば、李在明大統領の票は現場で無効処理されるべきだった」「わが党が受けた情報提供が事実かどうか、青瓦台(韓国大統領府)と選管が回答することを望む。直ちに答えよ。極めて重大な事案だ」と主張した。
キム・テジュン記者