「努力=成功」の公式、韓国の若者には縁遠い存在に

 そうして育った20代が社会人になると、「努力=成功」という公式は通用しなかった。一生懸命勉強しても、就職がうまくいく保証はない。ようやく就職しても給料が安く、マイホーム購入は程遠い。自分は苦労して長い道のりをやってきたのに、ソーシャルメディアには自分よりも近道を歩んだような人たちがたくさん目につく。パク教授は「今の20代には『何をするにせよ、ゼロから学ばなければならない』という点を悟らせる必要はあるが、父母世代とは異なる彼らの絶望も理解する必要がある」と指摘した。

 韓国の20代だけがそうなのだろうか。20代が感じる裏切りは世界各地にも共通する。表面的に若者が保守化している国もあり、左派に傾倒する国もある。しかし、その心中をのぞくと、2000年代に全世界に広がった競争万能主義、既得権勢力に対する逆風が共通点となっている。

 英週刊誌エコノミストは最新号で、米国、フランス、オーストラリアなどの若い世代の間で最近2-3年は社会主義に対する人気が高まったと分析した。昨年8月にギャラップが実施した調査で、18~29歳の米国人の過半数(51%)が社会主義を肯定的にとらえていると答えた。

ソン・ホヨン記者
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