写真=NEWSIS

 米アップルが今年1-3月期の世界スマートフォン市場で売上高の半分近くをさらった。サムスン電子はアップルよりも1700万台多くスマートフォンを販売したが、売上高はアップルの40%前後にとどまった。

 市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが30日に明らかにしたところによると、今年1-3月期の世界スマートフォン市場の売上高は1130億ドル(約12兆3460億円)で、史上初めて1000億ドル(約11兆円)を突破した。このうち、アップルの売上高は42%に達した。2位のサムスン電子の売上高は、アップルの半分にも満たない17.5%だった。次いでOPPO(オッポ、8.25%)、vivo(ビボ、8%)、小米科技(シャオミ、7.6%)などの中国企業が3-5位を占めた。

 しかし、出荷台数基準ではサムスン電子がアップルを大幅に上回った。サムスン電子は「ギャラクシーS21シリーズ」発売効果により市場占有率21.7%を記録、昨年10-12月期にアップルに譲った1位の座を奪還した。16.8%のアップルは2位に後退した。今年1-3月期にサムスン電子は7700万台、アップルは6000万台のスマートフォンを販売したものと推定される。

 アップルよりもサムスンの方がスマートフォンを多く販売したのに、売上高で半分にもならないのは、両社の対照的なスマートフォン戦略のためだ。アップルの「iPhone12」基本モデルは前作よりも100ドル(約1万1000円)前後高くなった。特に、iPhoneシリーズの最上位モデルである「iPhone 12 Pro Max」は米国・欧州市場での需要が続き、売上高アップをリードした。

 一方、サムスン電子は「ギャラクシーS21」基本モデルを前作より約25万ウォン(約2万4000円)安い99万9900ウォン(約9万7600円)で発売した。「ギャラクシーS」シリーズの価格が100万ウォン(約9万7700円)以下に策定されたのは、「ギャラクシーS9」以来3年ぶりだ。これと同時に、中低価格ブランドである「ギャラクシーA」シリーズの販売拡大にも力を入れた。

 米中対立の中で苦戦している中国・華為技術(ファーウェイ)の空白は、ほかの中国企業が埋めていることも分かった。同調査会社は「小米科技、OPPO、vivoなど中国のスマートフォン・メーカーが中国、欧州、中南米、東南アジア地域で善戦し、華為技術の空白を埋めている」と分析した。

ホーム TOP