▲20日(現地時間)、米ニューヨークの国連本部総会場で行われた第2回「持続可能な開発目標(SDGs)モーメント」開会式で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を聞く男性アイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーたち。写真=2021.9.20 聯合ニュース

 国連総会に出席するため訪米した文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻は最近、「大統領文化特別使節」に任命した男性アイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーたちと最も多くの時間を過ごしている。

 文大統領とBTSは20日(現地時間)、第76回国連総会の特別イベント「持続可能な開発目標(SDGs)モーメント」開会式にそろって招待された。文大統領はこの日の演説後、「この時代に最も愛されているアーティスト、将来の世代と文化のための大統領特別使節・BTSの話を聞きましょう」と言ってBTSを自ら紹介した。演壇に上がったBTSのメンバー7人は互いに語り合う形式で発言を続けた。メンバーのジン(JIN)は「僕らには新型コロナによる『ロスト・ジェネレーション(失われた世代)』ではなく、『ウェルカム・ジェネレーション(歓迎される世代)』という名前の方が似合っています」と言った。ヴィ(V)は「僕らが主人公の物語のページはたくさん残っていますが、エンディングが決まっているかのように言わないでほしいという気持ちです」と述べた。ジェイホープ(J-HOPE)は「僕らは全員ワクチンを接種しました」「この場に来るために手に入れなければならないチケットのようなものです」と言った。この日、動画サイト「ユーチューブ」の国連公式チャンネルでは約100万人がBTSの演説をリアルタイムで視聴した。その後、先日ビルボードで1位を取ったBTSのヒット曲『Permission to Dance(パーミッション・トゥ・ダンス)』のパフォーマンス映像が国連や青瓦台(大統領府)のユーチューブ公式チャンネルなどを通じて中継された。

 文大統領は開会式後の国連とのインタビューにもBTSと一緒に姿を現した。米国の3大地上波放送局の1つ、ABCとのインタビューにも一緒に出演した。このインタビューは24日と25日の2回にわたって放送される。金正淑(キム・ジョンスク)大統領夫人もニューヨークのメトロポリタン美術館韓国室を訪問した時にBTSを同行させた。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は文大統領に会い、「BTSが一緒に来てくれて、イベントを成功裏に終えることができた。私がスピーチしたらそうした波及効果はなかっただろう」と感謝の意を伝えた。国連児童基金(ユニセフ)もツイッターの公式アカウントで、「重要なメッセージを伝えたBTS、ありがとう」と投稿した。インターネット上では、「今回の文大統領夫妻の米国の成果はすべてBTSが挙げた」という言葉も見られた。野党・国民の力は「BTSまで動員した文大統領の国連演説、もうショーはやめて、真の国家安全保障に取り組まなければならない」と論評した。これに対して、青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官は「一部の批評する方々はBTSを政治に利用していると言っているが、違う」「国連に招待されたのは胸が高鳴ることだ」と述べた。

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