▲写真=NEWSIS

 韓国の秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長官が家族の行事で政治資金(後援金)を不正に支出したとして略式起訴され、罰金50万ウォン(約4万7600円)の略式命令を受けた。

 ソウル東部地裁は14日、政治資金法違反の疑いで略式起訴された秋元長官に対し、10日付で判決を略式命令を下したことを明らかにした。

 

 秋元長官は民主党代表在任中の2017年1月、息子S氏の陸軍訓練所(忠清南道論山市)修了式の当日、近くの飲食店で14万ウォン、ガソリンスタンドで5万ウォンを政治資金で決済した。支出名目は「議員懇談会」だった しかし、秋元長官は当日、京畿道坡州市の軍部隊を訪問し、昼食は軍の食堂で取っていた。また、秋元長官は14年から15年まで21回にわたり、娘が経営するソウル・梨泰院の飲食店で政治資金252万9400ウォンを支出した。20年9月、一連の事実が明るみに出て、秋元長官は市民団体に告発された。

 その後、今月10日に略式命令が出されるまでに約1年6カ月を要した。告発後、事件は与党寄りの李盛潤(イ・ソンユン)検事長が率いるソウル中央地検に割り当てられたが、昨年6月にソウル東部地検に移管された。ソウル中央地検は当時、9カ月以上にわたり告発人の聴取も行わないなど、捜査を全く進めていなかったことから物議を醸した。検察関係者は当時、「秋元長官の住居地は東部地検の管轄だったため事件が移管され、捜査は進行中」と語っていた。

 公訴時效(5年)が満了したと判断した。検察は息子に関連する出費について起訴の是非を検討し、 昨年12月に罰金50万ウォンの求刑で略式起訴した。一般市民で構成される「検察市民委員会」の勧告を受けたものだ。

クォン・スンワン記者

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