チェ・ガオン(15)=世和女子中学校=が17日、米コロラド州コッパーマウンテンで行われた2023-24シーズン国際スキー連盟(FIS)スノーボード・ワールドカップ(W杯)女子ハーフパイプ決勝で92.75点を出し、金メダルを獲得した。90.00点を取った小野光希(19)=日本=、88.25点のマディ・マストロ(23)=米国=を抑えての優勝だ。小野は2023年3月の世界選手権(ジョージア・バクリアニ)同種目で銅メダル、マストロは2021年3月の世界選手権(米コロラド州・アスペン)で銀メダルを取っている。チェ・ガオンの名前「ガオン(真ん中)」には「世界の中心になれ」という意味が込められている。

 スノーボードのハーフパイプ種目では、選手たちが半円筒形のスロープを滑って上り下りし、ジャンプや回転などの華麗な空中技を披露する。審判たちは基本動作、回転、技術、難度によって演技を採点して順位を決める。チェ・ガオンは同日の決勝で、女子選手としては唯一、スイッチバックナイン(走行の反対方向で空中に上がり、2回転半する技)を成功させて92.75点を記録、歓声が上がった。W杯デビュー戦で優勝の喜びを味わったのだ。韓国の選手がスキー・スノーボードのW杯で優勝したのは2021年12月にイ・サンホ(28)=ネクセン=がスノーボードW杯アルペン男子平行大回転で優勝して以来、2年ぶりのことだ。

 チェ・ガオンは今年1月に米エクストリームスポーツ大会「X Games(エックスゲームズ)」のスーパーパイプ(ハーフパイプの別称)、2月の米プロ招待大会「DEW TOUR(デュー・ツアー)」のスーパーパイプでいずれも過去最年少優勝記録を塗り替え、期待が寄せられていたが、今大会でその実力を発揮した。

 同じ会場で行われたFISスノーボードW杯男子ハーフパイプに出場したイ・チェウン(17)=修理高校=は決勝で80.00点を出し、銀メダルを取った。

パク・カンヒョン記者

ホーム TOP