▲写真=NEWSIS(本文とは関係がありません)

 釜山大学病院の40代の眼科教授(医師)が24日未明に自宅で死亡した状態で発見された。死因は脳出血だった。教授の死亡と業務との関連性についてはまだ明らかになっていないが、教授は先月の研修医集団離脱後に外来診療、当直、救急患者の手術まで担当し、周囲に疲労を訴えていたという。

 釜山大学病院や同僚の教授らによると、死亡した教授は24日早朝4時30分ごろ、釜山市海雲台区の自宅で倒れた状態で発見された。妻が倒れた夫を見つけ救急車を呼んだ。教授は自宅近くの白病院に搬送され、1時間にわたり心臓マッサージなどを受けたが最終的に死亡が確認された。白病院は「脳出血による心肺停止で、救急センターに到着した時はすでに死亡した状態だった」と説明した。死因はくも膜下出血だったという。ある脳外科医は「くも膜下出血は患者の60-70%が病院に搬送される前に死亡し、30-40%は助かっても障害が残る可能性が高い重い疾患だ」と説明した。

 教授の死亡について同僚の教授らは「先月の研修医離脱で釜山大学病院眼科教授らはグロッキー状態だった」と語る。釜山大学病院眼科には現在、後期研修医(初期研修を終え専門研修を受けている医師)を含め合計9人の教授(医師)が勤務している。本来この科には10人の研修医が所属し、教授が行う手術の補助や、夜は当直などで患者への対応に当たっていたという。

 ところがこの10人の研修医全員が先月20日、韓国政府による大学医学部定員増の発表に反発し病院を去った。その後は残った教授らが「眼球出血」「網膜剥離」などの救急対応に当たり、また外来診療や当直も担当していたという。

 釜山大学医学部教授協議会のオ・セウク会長は「教授の死因と過労との直接の因果関係は確認できていないが、可能性はある」とした上で「大学病院の教授らは固有の業務もしながら研修医に代わって週2-3回は当直も担当し、疲労がたまっている」と説明した。また釜山大学病院眼科の別の教授も「残った教授たちは全員が疲労困憊(こんぱい)だ」「私も収縮期血圧(上の血圧)が170以上にまで上がり血圧の薬を飲んでいる」とコメントした。

 釜山大学病院の関係者によると、死亡した教授の正確な死因は今も確認中で、同時に最近当直などがどれだけ増えたかも調べているという。

曺栢乾(チョ・ベッコン)記者、キム・ジュヨン記者

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