北朝鮮のウクライナ戦争参戦が公にされる中、ロシアが北朝鮮軍の戦闘訓練動画を初めて公開した。

【写真】北朝鮮兵戦闘訓練の様子

▲写真=UTOIMAGE

 ロシア国営メディアのテレビ司会者、ウラジーミル・ソロビヨフ氏は28日、通信アプリ「テレグラム」を通して「ロシア国防省がクルスク州解放に参加した北朝鮮軍の戦闘訓練場面を公開した」として動画を公表した。北朝鮮兵が指揮官の指示に基づき、小銃の実弾射撃やRPG対戦車ロケットの発射などを行う場面が収められている。

 動画では、北朝鮮兵の音声もはっきりと聞こえた。訓練を指示する幹部は「一、二」「最後まで」などと叫び、暗くなった中で列を作って移動する兵士たちが軍歌をうたっている場面もあった。ロシアの軍人が手りゅう弾の使用法を説明して手本を見せ、これを注意深く見守っている顔もカメラにキャッチされた。

 タス通信は「北朝鮮軍はさまざまな位置で小銃を撃ち、グレネードランチャーを使用する方法を学んだ。12番径の散弾銃で敵のドローン(無人機)を破壊するように訓練も受けた」「訓練プログラムには、手りゅう弾の投げ方や塹壕清掃なども含まれていた」と伝えた。

 先にロシアと北朝鮮は28日、北朝鮮軍派兵の事実を初めて公式に認めた。北朝鮮軍は昨年10月ごろ戦場に投入されたといわれるが、これまで双方ともこれについて公式には言及していなかった。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は声明を通して「北朝鮮軍部隊はわれわれの領土に侵攻したウクライナ新ナチ部隊を撃退する戦いで積極的な役割を果たした」と述べ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記に対して公に謝意を表した。北朝鮮も、朝鮮中央通信を通して、自国軍がクルスク地域解放作戦に参加したという内容の労働党中央軍事委員会の書面声明文を公開した。

ムン・ジヨン記者

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