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15歳の中学生まで動員…ロシア「戦争用ドローン工場」内部映像公開
ロシアが、ウクライナ戦争で使用するドローン(無人機)を生産するために10代の少年まで動員していることが報じられた。
これは英紙テレグラフなど海外メディアが20日、ロシア国防省傘下のテレビチャンネル「ズベズダ」が公開した自爆ドローン生産工場の内部映像を引用して報じたものだ。この映像は、ロシアのドローン生産工場の内部を詳しく映し出した初めての映像だ。
【写真】ドローン工場内部の様子
ロシア中西部タタールスタンのエラブガにあるこの工場は、イラン製のドローン「シャヘド136」のロシア・バージョン「ゲラン2」を生産している。
映像には、真っ黒に塗られたドローンが並んでいる様子と、作業員たちが部品を組み立てている様子が映っている。
注目されるのは、その中に幼い顔立ちの作業員が何人か見られることだ。韓国でいえば中学3年に当たる15歳の少年も工場で働いているという。少年たちはドローンの部品制作とコンピューター関連作業を担当している。
「ゲラン2」ドローンは全長3.5メートル、翼幅2.5メートル、重量約200キロだ。重さ50キロの弾頭を搭載して時速300キロで飛行し、1800キロ先の目標物を攻撃することができる。生産コストは1機当たり2万6000-3万7200ポンド(約516万-739万円)と比較的安価だ。
ロシアは現在、毎月5000機以上の長距離ドローンを生産しているといわれ、この工場だけでも今年上半期に約1万8000機のドローンが生産されたと推定されている。
ロシアのクレムリン(大統領府)系シンクタンクは、5月にロシアのドローン生産量が16.9%増加したと主張した。
ドイツ軍のある高級将校は、ロシアがウクライナに向けて一日に2000機のドローンを飛ばすことを目標にしているとして、これはウクライナの防空網にとって深刻な脅威になり得ると分析した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先ごろ、ロシアの製造業の輸入依存度を下げるために、エラブガのドローン工場のような施設を全国的に導入すべきだと述べた。
キム・ミョンイル記者