事件・事故
ボイラー施設解体作業中に倒壊、作業員7人生き埋め /蔚山
【TV朝鮮】(アンカー)
1981年に完工し、44年間びくともしなかったボイラー施設があっという間に崩れ落ちました。あまりにも突然の事故で大きな被害が出ていますが、なぜこのようなことが起こったのか。イ・ソンジン記者が取材しました。
【写真】事故現場の様子
(記者リポート)
事故現場は爆撃を受けたかのように廃虚に変わりました。
高さ60メートルあったボイラー施設は片側が崩れ落ち、鉄製の構造物が曲がったりへこんだりしています。
あっという間の事故でした。
(目撃者)
「一気に倒れたのではなく、徐々に傾いて倒れたので…」
事故当時、現場にいた作業員は計9人。
7 人は施設の内部で、2 人は外部で作業中でした。
生き埋めになった位置が把握できていない5人は高さ25メートルの所で作業中でしたが、ボイラー施設があっという間に崩れ落ち、手の打ちようもありませんでした。
(チョ・ソング韓国建築構造技術士会副会長)
「老朽化したボイラー施設自体に欠陥がなかったかどうかを徹底的に調査することが必要です。老朽化していたら、その部分がより脆弱(ぜいじゃく)化している可能性がありますから」
内部にいた作業員たちがボイラー施設の中央に集まっていた時に残骸と共に落ちたことも被害を大きくしました。
崩れたボイラー施設は約60度傾いています。このため、さらに崩壊する恐れもあります。
崩壊の恐れがあるため、生き埋めになっている人々を救助するためのクレーン作業も制限され、救助作業に困難を来しています。TV朝鮮、イ・ソンジンがお伝えしました。
(2025年11月6日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)