【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、600ミリ大口径放射砲(多連装ロケット砲)の贈呈式が前日に平壌で開かれたと報じた。同ロケット砲は韓国ほぼ全土を射程圏内に収めるとされる。

 同通信は、重要軍需企業所が2カ月で大型放射砲50門を増産して朝鮮労働党の第9回党大会に贈呈したとし、会場に展示されている様子を伝えた。

 贈呈式に出席した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は、演説で「戦術弾道ミサイルの精密性と威力に放射砲の連射機能を完璧に組み合わせた武器」とし、「真に誇るべき武装装備」と満足感を示した。

 また「特殊な攻撃、すなわち戦略的な使命遂行にも適しており、人工知能技術と複合誘導体系が導入」されているとし、現代戦で認識されている砲兵の役割と概念を完全に変えたと主張した。

 「戦略的な使命遂行」とは、核攻撃が可能であることを意味すると分析される。

 金正恩氏は「最も強力な攻撃力が一番信頼できる抑止力になるということは疑う余地のない法則であり、真理」としながら、「われわれは引き続き地政学的な敵を非常に不安にさせる防衛技術の成果を示し続ける」と述べ、今後も多様な武器体系を公開することを示唆した。

 さらに、第9回党大会では自衛力建設の次の段階の構想と目標を表明すると明らかにした。開催が迫る党大会では、防衛力強化のための新たな武器体系の開発ロードマップが公開される見通しだ。

 韓米情報当局は600ミリ放射砲について、400キロに迫る射程距離や誘導機能などに基づき、短距離弾道ミサイル(SRBM)に分類している。

 北朝鮮は先月27日、金正恩氏の立ち会いの下で性能を改良した大型放射砲の試験発射を行った。

 今回、発射車両に搭載された600ミリ大型放射砲が公開されたことで、これらの武器体系は事実上、実戦配備レベルに到達したとみられる。

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