▲イラスト=UTOIMAGE

 イランの軍事や安全保障を担当する高官や民兵隊の指揮官をイスラエルが殺害したことを受け、イランはクラスター爆弾(集束爆弾)でイスラエルに報復した。

【写真】イランによるクラスター爆弾攻撃

 ロイター通信やAP通信などが18日に報じた。それによるとイランは前日夜から未明にかけてクラスター爆弾を搭載した数十発のミサイルをイスラエルに向けて発射した。イスラエルはうち1発の迎撃に失敗したため、大量の小型子弾がイスラエルのテルアビブにある民間居住地域に落下した。

 クラスター爆弾は一つの容器(親爆弾)内に数個から数百個の子爆弾が入った爆弾で、親爆弾が上空で爆発すれば中の子爆弾がばらまかれ多くの目標物を同時に攻撃できる。精密攻撃に比べて広範囲を攻撃できるため、民間でも被害が発生しやすい。民間人まで殺傷する無差別攻撃につながるため、2008年にダブリンで開催された国際会議で100カ国以上がクラスター爆弾の使用禁止に合意した。しかしイスラエルやイラン、米国、中国、ロシアなど一部主要国はこの条約に加盟していない。

 実際に今回の攻撃で民間人の死傷者も出たという。イスラエル軍によると、あるアパート内で70代の夫婦に子弾1発が命中し死亡した。動画には夫婦が犠牲になったアパートの天井に穴が開いた様子が映っていた。イスラエル軍報道官のナダブ・ショシャニ中佐は「このクラスター爆弾はイラン政権が人口密集地域に向けて発射したもので、民間人に数十発のロケットを打ち込んだ」「これはイラン政権による戦争犯罪だ」と強く非難した。テルアビブの主要な駅でも被害が発生したという。

 今回の攻撃は、イスラエルが「イラン最高国家安全保障会議のラリジャニ事務総長と革命防衛隊の民兵組織バシジを率いたゴラムレザ・ソレイマニ司令官ら幹部らを空爆で殺害した」と発表した直後に行われた。イランは同日「過酷な復讐を行う」と予告していた。

 イスラエル軍の関係者は「イランが発射したクラスター爆弾には約2-5キロの爆薬入り子弾24発が入っていた」と発表した。この弾頭は地上7-10キロ上空で分離し、数十個の子弾をばらまいたという。この関係者は「子弾は地上や他の固い表面に激突した時に爆発することがある。威力は手榴弾の爆発に近く、局地的な被害は比較的制限されるが、近くに人がいた場合は非常に危険だ」と説明した。

 クラスター爆弾は一度大気圏内で分離すればもはや迎撃はできず、防御も難しいという。テルアビブ大学付属安全保障研究所(INSS)のカリスキー研究員は「目標地域から可能な限り遠くの大気圏外で迎撃しなければならず、それ以外の方法はない」と語る。クラスター爆弾が大気圏内で分離すれば迎撃できないためだという。

 イランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師はラリジャニ事務総長らの死亡への報復を改めて予告した。ハメネイ師は18日にテレグラフを通じ「流された血の一滴ごとにそれ相応の代価が伴うだろう」「殉教者を殺害した犯罪者は近くそれに見合った代償を払わねばならない」と警告した。

パク・ソンミン記者

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