▲京畿道光明市の崩落事故現場で行方不明者の捜索に当たる消防士など関係者たち。16日撮影。/News 1
京畿道光明市の鉄道路線「新安山線」地下トンネル工事現場で発生した崩落事故で、現場では事故当日の早朝から地面が陥没していたことが分かった。そのため「朝から地盤沈下が始まっていたことを知りながら、午後に死亡者が発生したというのは人災ではないか」との指摘が出ている。
【写真】発災から13時間14分後に救出された作業員
韓国最大野党「共に民主党」の蔡鉉一(チェ・ヒョンイル)議員が22日に消防庁から入手した..
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▲京畿道光明市の崩落事故現場で行方不明者の捜索に当たる消防士など関係者たち。16日撮影。/News 1
京畿道光明市の鉄道路線「新安山線」地下トンネル工事現場で発生した崩落事故で、現場では事故当日の早朝から地面が陥没していたことが分かった。そのため「朝から地盤沈下が始まっていたことを知りながら、午後に死亡者が発生したというのは人災ではないか」との指摘が出ている。
【写真】発災から13時間14分後に救出された作業員
韓国最大野党「共に民主党」の蔡鉉一(チェ・ヒョンイル)議員が22日に消防庁から入手した事故発生後最初の通報の音声記録によると、工事関係者とみられる通報者が「朝から地面の陥没があった」と話していた。
事故は今月11日午後3時13分ごろ、光明市日直洞の新安山線複線電鉄第5-2工区地下トンネル工事現場で発生。トンネルを支えていた柱が崩れ、地上で作業中だった施工会社(ポスコE&C)所属のAさんと20代の掘削機オペレーターが生き埋めになった。20代のオペレーターは救助されたが、Aさんは事故発生から五日後の16日に遺体で発見された。
施工会社のポスコE&Cは、事故前日の10日午後9時50分、トンネル内部の柱が破損していることを確認し、地下にいた作業員を避難させた。
音声記録によると、通報者は11日午後3時11分に119番(緊急通報)に電話をかけ「光明市梧里路97なんですが、新安山線の工事中に地面が陥没して大変なことになっています」と言っている。さらに「大変です。地面が陥没しました」と同じ内容を2回繰り返している。
119の関係者が「梧里路97に行けば見えるのか」と尋ねると、通報者は「ここの道は交通規制がかかっています。朝から地面の陥没があったので」と答える。
119の関係者が「そこがさらに陥没したんですか?」と尋ねると、通報者は「はい。さきほどドーンと爆発音がして大変なことになりました」と話す。
京畿南部警察庁の新安山線崩壊事故捜査専担チームは、業務上過失致死傷の疑いで施工会社のポスコE&Cと下請け企業、監理会社所属の現場関係者の計3人を21日に刑事立件した。
警察は、確保した防犯カメラの映像と作業員の話を基に、崩壊の兆しがあってから実際の事故発生までの経緯を詳細に調べている。ポスコE&C側から提出を受けた設計図などの書類も分析中だ。
韓国国土交通部(省に相当)事故調査委員会は事故直後、問題の区間の工事中止および進入禁止命令を下した。
蔡鉉一議員は「朝から既に地面が陥没していることを知っていたのに、午後に死亡者が発生したのは人災だ」として「徹底した対策を講じなければならない」と主張した。
パク・チンソン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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