▲イラスト＝UTOIMAGE

　韓国KBSは5日、第8期障害者ニュースキャスターとして聴覚障害者のノ・ヒジさん（26）が選ばれたと発表した。韓国の放送局で聴覚障害者がキャスターに選ばれるのは初めて。ノ・ヒジさんは今月7日から『KBSニュース12』の「生活ニュース」コーナーを担当する予定だ。

　ノさんは生まれた時から重い聴覚障害を抱えているが、言語治療などたゆまぬ努力を重ね、周囲の人に聴覚障害があることを気づかれないほど意思疎通と..

▲イラスト＝UTOIMAGE

　韓国KBSは5日、第8期障害者ニュースキャスターとして聴覚障害者のノ・ヒジさん（26）が選ばれたと発表した。韓国の放送局で聴覚障害者がキャスターに選ばれるのは初めて。ノ・ヒジさんは今月7日から『KBSニュース12』の「生活ニュース」コーナーを担当する予定だ。

　ノさんは生まれた時から重い聴覚障害を抱えているが、言語治療などたゆまぬ努力を重ね、周囲の人に聴覚障害があることを気づかれないほど意思疎通と発話の能力を向上させた。

　自身の発音すらよく聞こえないため、幼いころから箸を口でかんで小さな振動の違いを感じながら発音訓練を続けた。ニュースを進行する際も、プロデューサーの指示がインナーイヤホンの音量を最大にしてようやく聞こえる程度であるため、ミスをしないよう他のキャスターたちよりも何倍も練習を重ねたという。

　ノさんは「公共放送KBSの一員として、視聴者の皆さまに希望を与えられるキャスターになりたい」として「障害に対する社会の偏見を変えることに貢献したい」と抱負を語った。

　ノさんは、自分が一般の小・中・高校で真面目に勉強を続けるだけでも障害に対する周囲の認識が変わるのを感じたと話した。

　ノさんは「私自身が社会的偏見を変える存在になるのだということに気づき、私が歩んできた道が誰かの希望になるようKBSの障害者キャスターに挑戦することになった」「より多くの人々が自分の可能性を信じられるよう支援したい」と話した。

キム・ミョンイル記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

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