▲20日、ソウル市内のあるSKテレコム直営店で、USIMカード(ユーシム=携帯電話に差し込む、契約者情報を記したICカード)交換に関する相談をするため行列する利用者たち。写真=NEWSIS
SKテレコムへのハッキングに対する官民合同調査団第2次調査の結果、ハッキングは3年前から行われていたという事実が明らかになり、中国系と推定されるハッカー集団が攻撃した可能性が提起された。氏名・生年月日・電話番号・Eメールアドレス・住所など個人情報流出の可能性も追加で明らかになった。最も衝撃的なのは、悪性コードに感染したのが 3 年前だったということだ。ハッカーは 3 年間、我々のことを見ていたの..
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▲20日、ソウル市内のあるSKテレコム直営店で、USIMカード(ユーシム=携帯電話に差し込む、契約者情報を記したICカード)交換に関する相談をするため行列する利用者たち。写真=NEWSIS
SKテレコムへのハッキングに対する官民合同調査団第2次調査の結果、ハッキングは3年前から行われていたという事実が明らかになり、中国系と推定されるハッカー集団が攻撃した可能性が提起された。氏名・生年月日・電話番号・Eメールアドレス・住所など個人情報流出の可能性も追加で明らかになった。最も衝撃的なのは、悪性コードに感染したのが 3 年前だったということだ。ハッカーは 3 年間、我々のことを見ていたのだ。
【表】ハッキング被害 第1次・第2次調査結果の比較
今回のハッキングは金銭を狙うサイバー犯罪とは違う様相を呈しているという点で深刻だ。まだハッキング勢力を特定することはできていないが、サーバーから発見された悪性コードは中国のハッカー集団が数年前から中東・アジア地域の通信会社を攻撃する時に主に使用しているものと一致した。先日も「中国のハッカー組織『Red Menshen』がこの悪性コードを利用して韓国・香港・ミャンマー・マレーシア・エジプトなどの通信・金融・流通産業に対するサイバースパイ活動を行った」というグローバル・セキュリティー企業の報告書もある。
韓国は米国の重要同盟国であり、アジアの安全保障や経済で重要な位置を占めているだけに、米中サイバー戦争が激化するさなかに中国からのサイバー攻撃を免れるのは難しい。米ホワイトハウスは昨年12月、「米国の通信会社の少なくとも8社が中国のハッカー組織の攻撃を受けた」と発表し、「世界数十カ国が中国のハッカーの攻撃対象だ」と警告した。韓国は北朝鮮からのハッキングの脅威も常に受けている。北朝鮮も中国に幽霊会社を設立してハッキングをしている。
サイバー戦争は表に出ることなく監視・諜報(ちょうほう)活動をする手段として悪用され、究極には国家基幹通信網などをマヒさせて社会を混乱に陥れる可能性もある致命的な攻撃だ。今回の事態を通じて韓国がどれほど安易なのか、あらためて気づかされた。
特に、韓国は中国にとって無防備状態であるという点が深刻だ。現行法上、スパイ罪は北朝鮮のためのスパイ行為だけが処罰対象となっている。中国人たちはそれを悪用してますます大胆に国家機密を探知・収集している。このほど京畿道平沢市内の烏山空軍基地で戦闘機の写真を撮って摘発された中国人は、二日後に同じ場所で再び戦闘機の写真を撮っていたのにもかかわらず、「趣味だった」と供述して警察から釈放された。米国では昨年1月、ドローンで軍事施設を撮影して逮捕された中国人留学生が懲役6カ月・保護観察処分1年を言い渡され、懲役に服したあと国外追放された。安全保障面で米国と比べると、韓国は国とは言えない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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