「ES細胞、パーキンソン病治療に有効」 韓国・延世大研究チームが臨床試験で立証

2025/10/22 08:05

延世大の研究チーム、パーキンソン病の細胞治療効果を立証 アジアで初、世界では2番目の臨床報告 「患者の中には指揮者として復帰したケースも」

▲左から延世大医学部の金東旭教授、延世大セブランス病院のイ・ピルヒュ教授、高麗大安岩病院の張振友教授。

 延世大セブランス病院の研究チームが、パーキンソン病の患者に胚性幹細胞(受精卵から取り出される、人体を構成するほぼ全ての細胞に分化できる万能の幹細胞。ES細胞)で作製したドーパミン神経細胞を移植し、症状が有意に好転したという臨床結果を発表した。ドーパミンは中枢神経系で神経伝達物質かつホルモンとして作用する有機化合物で、脳の報酬回路や運動調節などさまざまな身体機能に重要な役割を果たしている。

 胚性幹..

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