▲キム・ヒョンジ大統領室第1付属室長
李在明(イ・ジェミョン)大統領の側近中の側近といわれるキム・ヒョンジ大統領室第1付属室長を巡る論争が続いている。保守系野党「国民の力」は16日、キム室長の国会国政監査出席を引き続き要求しつつ、キム室長を巡る各種の疑惑を提起して攻勢を展開した。進歩(革新)系与党「共に民主党」は「ストーカー並みの執着だ」として強く反論した。
国民の力に所属する李徳寿(イ・ドクス)城南市議会議員は16日、秦鍾午(シン..
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▲キム・ヒョンジ大統領室第1付属室長
李在明(イ・ジェミョン)大統領の側近中の側近といわれるキム・ヒョンジ大統領室第1付属室長を巡る論争が続いている。保守系野党「国民の力」は16日、キム室長の国会国政監査出席を引き続き要求しつつ、キム室長を巡る各種の疑惑を提起して攻勢を展開した。進歩(革新)系与党「共に民主党」は「ストーカー並みの執着だ」として強く反論した。
国民の力に所属する李徳寿(イ・ドクス)城南市議会議員は16日、秦鍾午(シン・ジョンオ)国民の力議員の紹介を受けて国会で記者会見を開き、2013年10月に水原地裁城南支部がキム室長に情報通信網法違反などの罪で罰金150万ウォン(現在のレートで約16万円)を言い渡した判決文を公開した。判決文によるとキム室長は13年1月、城南議題21実践協議会事務局長を務めていた当時、不特定多数の携帯電話に向けて「衝撃 城南セヌリ党(国民の力の前身。当時の政権与党)!! わいせつ李徳寿」という虚偽内容のショートメールを3万3071件も発信した。これに対し裁判所は、キム室長に、李市議会議員の名誉を毀損(きそん)した罪で罰金刑を下した。李徳寿市議は「キム・ヒョンジが当時、城南市長の李在明のために政敵である私を取り除くために政治工作を繰り広げた」「キム室長は政治工作の専門家」と主張した。
国民の力の崔殷碩(チェ・ウンソク)院内首席スポークスマンはこの日、論評を出して、あるユーチューバーの主張を根拠に「キム室長は李大統領の単なる補佐陣ではなかった」とし「権力の金脈を握る倉庫番、公認の流れまで左右する陰の実力者だった」とした。先に、民主党の権利党員だったユーチューバーのペク・クァンヒョン氏は、自分のユーチューブチャンネルで「正確に指定してくれれば、知事に報告し、通帳管理を任せる」「ふざけてないで、あいつらから300億(ウォン)=約32億円=くらい引っ張ってきて選挙しないといけないんだよ」と話している女性の音声を公開した。この音声についてペク氏は、2022年の大統領選挙を前に、当時京畿道知事だった李大統領を京畿道庁公務員所属として支えていたキム室長だと主張した。ただし、この音声が実際にキム室長なのか、誰と電話したものなのかは確認されなかった。崔院内首席スポークスマンは「これこそ権力の私有化かつ、見過ごせない国政介入」だとした。
民主党は「公職者個人に対する人格殺人」だと反発した。その上で「キム室長は北朝鮮の金日成(キム・イルソン)追従勢力である京畿東部連合と関連している」という疑惑を提起した朴庭勲(パク・チョンフン)国民の力議員を名誉毀損の疑いで警察に告発した。また「キム室長の息子が有力政治家に似ている」と報じたネットメディア「ハンミ日報」の記者2人を情報通信網法違反などの疑いで警察に告発した。
イ・セヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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