▲イラスト=UTOIMAGE
京畿道城南市の中学校教諭(42)は前学期、短編小説を書くという作文課題を採点していた時、あ然とした。ある生徒が1960年代のソウルを描写する際、「街の電光掲示板のニュースに人々が立ち止まった」と書いたからだ。「当時は電光掲示板はなかった」と指摘すると、この生徒は「ChatGPTが教えてくれたことだから間違えるはずがない」と主張した。教諭は「人工知能(AI)は画像を見せたり、根拠を示したりして、も..
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京畿道城南市の中学校教諭(42)は前学期、短編小説を書くという作文課題を採点していた時、あ然とした。ある生徒が1960年代のソウルを描写する際、「街の電光掲示板のニュースに人々が立ち止まった」と書いたからだ。「当時は電光掲示板はなかった」と指摘すると、この生徒は「ChatGPTが教えてくれたことだから間違えるはずがない」と主張した。教諭は「人工知能(AI)は画像を見せたり、根拠を示したりして、もっともらしく答えるので、生徒たちは本当だと信じてしまう。AIの説明をうのみにする子どもたちが多いので心配だ」と言った。
【表】韓国で施行された「AI基本法」の主な内容と問題点
オンラインやAIで発信される情報を、児童・生徒たちが検証することなく無批判に受け入れる現象が深刻になっている、との指摘がある。基礎知識を学んだり、批判的に考えたりする訓練がなされていない状態で、AIを含むオンライン情報に無防備にさらされた結果だとみられている。ソウル市教育庁(教育委員会に相当)が昨年、中高生2万6531人と教諭3344人を対象にアンケートを実施した結果、生成 AIを利用した経験がある生徒は90%を上回った。しかし、教諭に対して、生徒のAI利用で懸念される点を尋ねたところ、「生成 AIが伝える内容を批判せずに受け入れること」(92.5%)が最も多かった。
実際に、韓国の児童・生徒の「情報リテラシー」は世界最低水準だ。経済協力開発機構(OECD)が昨年12月に発表した「韓国の教育政策展望」報告書によると、国際学習到達度調査(PISA)において韓国の15歳の生徒のうち、与えられた文章から事実と意見を区別できた生徒の割合は25.6%で、OECD平均(47%)の半分程度だったという。これは、メキシコ、ブラジル、コロンビアなどと共に最下位圏だ。この調査は、各国の生徒にオンライン上のニュース記事や交流サイト(SNS)投稿を見せ、事実と意見を区別させる方式で実施された。韓国は他の調査でも、オンラインで情報を読む際に情報の出どころや真偽を検証する「ファクトチェック」指数(-0.294)が最下位レベルだった。
崔仁準(チェ・インジュン)記者、キム・ミンギ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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