李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、6・25戦争発生76周年の記念演説をした。A4用紙2枚分ほどの長さだった。李在明大統領は6・25戦争を「大韓民国の歴史上、最もすさまじい悲劇」と定義した。しかし、その悲劇を誰が引き起こしたのかについては記念演説の中で言及されなかった。6・25戦争について述べる記念演説の間、「北(朝鮮)」という単語は一度も登場しなかったのだ。いや、わざと避けたと言った方が正..
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李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、6・25戦争発生76周年の記念演説をした。A4用紙2枚分ほどの長さだった。李在明大統領は6・25戦争を「大韓民国の歴史上、最もすさまじい悲劇」と定義した。しかし、その悲劇を誰が引き起こしたのかについては記念演説の中で言及されなかった。6・25戦争について述べる記念演説の間、「北(朝鮮)」という単語は一度も登場しなかったのだ。いや、わざと避けたと言った方が正しいだろう。
李在明大統領が北朝鮮に関する言及を回避するのは今回が初めてではない。殉国者や戦没兵士を追悼する「顕忠日(6月6日)」の追悼式でも北朝鮮に関する発言はなかった。李在明大統領は今月初め、欧州連合(EU)指導部との首脳会談直後に「ロシア・北朝鮮間の違法な軍事協力を強く非難する」という共同声明を採択したが、報道発表文や青瓦台(韓国大統領府)のプレスリリースには北朝鮮に関する記述が欠けていた。
文在寅(ムン・ジェイン)政権も北朝鮮の機嫌をうかがっていると批判された。それでも、文在寅前大統領は6・25記念式典で北朝鮮軍の侵略に言及した。当時は北朝鮮と接触し、対話も可能な状況だったが、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は現在、韓国との接触そのものを禁じている。だが、李在明政権は文在寅政権よりも金正恩総書記の機嫌をうかがっているような雰囲気がある。挑発の主体として北朝鮮を指摘することを完全にタブー視している。
記念演説では「米国」という言葉も出てこなかった。「大韓民国のために共に血を流した国連参戦国」と言って、何度も国連に感謝の意を表しただけだ。国連軍として参加した16カ国全体に対して敬意を表すのは当然のことだ。しかし、6・25戦争は米国が国連のヘルメットをかぶって韓国を助けた戦争だという表現の方が事実に近い。国連軍の戦死者合計4万人のうち、米兵が3万7000人であることを見ても分かる。それでも、わざわざ米国という言葉を外した。歴代の韓国大統領の6・25戦争記念演説でこのようなことがあっただろうか。
あえて推測するなら、北朝鮮に対する太陽政策(金大中〈キム・デジュン〉政権時の融和政策)を復活させるには米朝対話の再開が不可欠だ。だからトランプ米大統領に北朝鮮との接触を特別にお願いしようという時に、両当事者たちの間の不幸な歴史を思い起こさせたくなかったのだろうか。理由が何であれ、北朝鮮と米国抜きという実に奇妙な6・25戦争記念演説を聞いたという印象は隠せない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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