ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した野球の日本代表「侍ジャパン」が、決勝前にロッカールームで大谷翔平選手の選手たちに語った内容を公開した。
米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで開催された米国と日本とのWBC決勝直前、大谷は「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう。一塁にゴールドシュミットがいて、センター見たらトラウトがいて、外野にはムーキー・べッツもいる。野球をやっていたら誰しもが聞いたことあるような選手がいると思うんですけど」と口火を切った。
大谷は「きょう一日だけは、憧れてしまったら、超えられないので。僕らはきょう超えるために、トップになるためにきたので。きょう一日だけは、彼らへの憧れは捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」と訴えた。
大谷の思いを聞いた侍ジャパンの選手たちは拍手をしながら気合を入れた。直後に行われた試合で3-2で米国を破りWBCで優勝した。日本の優勝は2006年の第1回大会と2009年の第2回大会に続いて今回が3回目だ。
大谷はこの日の試合で9回に投手としてマウンドに立って試合を決めた。9回表1点差の状況でしっかりと抑え、自らの声かけ通り実行し、初めてのWBC出場で日本を優勝に導いた。
キム・ミンソ記者