英国防省「戦争の主導権、5月以降ロシアから徐々にウクライナへ」

「ロシアはウクライナの防空システム無力化と反転攻勢阻止に失敗」
「戦争の目標実現よりもウクライナ軍への対応というレベルで足踏み」

 【NEWSIS】「ロシアに対するウクライナ軍の反転攻勢はすでに始まった」との見方が浮上する中、「ロシア軍は、ウクライナのより強化された防空システムの無力化と反転攻勢阻止について、成功を収められなかった」と英国防省が指摘した。アルジャジーラが31日に報じた。

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 英国防省はこの日ツイッターで「5月以降、ウクライナ戦争の主導権はロシアからウクライナへと徐々に移っており、ロシアは戦争目標の実現に突き進むことよりも、ウクライナ軍の行動に対応するレベルにとどまっている」との見方を示した。

 英国防省は「ロシアは今月だけで20回にわたりウクライナに無人機やミサイルで攻撃を行ったが、ウクライナの防空システム無力化や、反転攻勢を準備するウクライナ軍部隊の破壊を成功させることはできなかった」と分析した。

 一方のロシアは31日「ウクライナ東部ルハンシク州のロシア軍占領地域の村にウクライナ軍が4発のロケット砲による攻撃を行い、少なくとも5人が死亡した」「米国がウクライナに供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS)が攻撃に使用された」と主張した。

 30日にはモスクワにウクライナ軍の無人機8機が飛来し、西部ベルゴロド州にも砲撃が加えられた。さらにロシア南部クラスノダール地方の燃料タンクもドローンによるとみられる攻撃を受け火災が発生した。

 しかしウクライナ政府は「ロシア領土に対する攻撃は行っていない」として関与を否定している。

 日本のNHKによると、米シンクタンク「戦争研究所」は30日「ロシア軍はもはやウクライナ軍の攻撃に報復する余力がない」との見方を示したという。

ユ・セジン記者

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