仮想通貨疑惑の金南局議員、法制司法委から教育委に…韓国与党「学生は何を見て学ぶのか」

金南局(キム・ナムグク)議員が国会本会議と常任委員会を欠席

「歳費だけを持っていくのか」との批判も

 巨額の暗号資産異常取引疑惑で問題となった無所属の金南局(キム・ナムグク)議員が国会で法制司法委員会から教育委員会に移ることが2日までに分かった。

 国会関係者は2日に本紙の電話取材に応じ「金議員についてはこれまで所属していた法制司法委員会から教育委員会に異動する案件が受理された」と明らかにした。金議員による暗号資産への不可解な投資に対する捜査が始まった直後から、与党・国民の力は「捜査機関に影響力を行使する法制司法委員会での活動は不適切」と当初から主張してきた。

【写真】議員会館のオフィスから出てきた金南局議員

 野党・共に民主党のパク・クァンオン院内代表も先日、金議員の今後について「交渉団体(国会会派)所属議員ではないので、国会議長が判断し適切に対処してほしい」との意向を伝えていた。現在与野党が合意した交渉団体に所属していない法制司法委員は1人で、現状は時代転換の趙廷訓(チョ・ジョンフン)議員が法制司法委員会に所属しているため、「共に民主党を離党し無所属となった金議員が法制司法委員会に残るのは不適切」との指摘も相次いでいる。

 これに対して教育委員会所属の国民の力議員団は「金議員は暗号資産に全財産をほぼつぎ込み、国会で『ハロウィーン雑踏事故』の審議中にも暗号資産取引を行っていた。その金議員が大韓民国の教育政策を議論すること自体が非教育的だ」「子供たちは金議員から何を見て学ぶのか」などの声が出ている。

 金議員は先月17日に共に民主党を離党してから2週間ほど、国会の本会議や常任委員会などを立て続けに欠席した。京畿道安山の選挙区事務所や国会議員会館では何度か目撃されたが、国会議員としての公式業務は行っていない。そのため国民の力はもちろん、共に民主党とその周辺でも「国民が血と汗を流して出している歳費だけを受け取るのか」との批判が相次いでいる。

キム・ヒョンウォン記者、ウォン・ソンウ記者

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  • ▲写真=金南局(キム・ナムグク)議員/NEWSIS

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