北朝鮮の「衛星」残骸 韓米が合同調査へ=両国国防相が合意

【シンガポール聯合ニュース】韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は3日、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)のため訪問しているシンガポールで、オースティン米国防長官と会談した。両氏は韓国軍が黄海で引き揚げ作業を行っている北朝鮮の「宇宙発射体」を、韓米両国が合同で調査することで合意した。

 北朝鮮は5月31日に北西部東倉里付近から「軍事偵察衛星」を南方向に打ち上げたが、正常でない飛行をして韓国西部の全羅北道・於青島の西約200キロの海上に落下した。韓国軍は、落下地点から発射体の残骸とみられる長さ約15メートルの物体を発見し、引き揚げ作業を行っている。

 両国は2012年末に黄海で引き揚げた北朝鮮の長距離ロケット「銀河3号」も合同で調査している。

 一方、両氏は両国の首脳が4月に米ワシントンで行った会談で、新設に合意した拡大抑止に関する協議体「核協議グループ(NCG)」の発足についても協議した。

 韓米の国防相が対面するのは1月末にオースティン氏が訪韓して以来、約4カ月ぶり。今回の会談は当初、予定になかったが、オースティン氏がシャングリラ会合で演説した後、略式で約10分間行われた。

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