韓日国防相が「レーダー照射問題」協議 再発防止に重点

【シンガポール聯合ニュース】韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は4日、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)のため訪問しているシンガポールで、浜田靖一防衛相と会談した。李氏は会談後、報道陣に、両国の国防交流拡大の妨げとなっている自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題をめぐり「(双方が)再発防止策を打ち出すことに重点を置くことにした」と述べた。実務協議からスタートし、解決策を探るという。

 この問題は文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2018年12月に起きた。日本側は、朝鮮半島東の東海で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張し、証拠として哨戒機から撮影した映像を公開した。韓国側はレーダー照射はなく、むしろ哨戒機が艦艇周辺を低空で威嚇飛行したと反論。双方の主張は平行線をたどり、国防当局間の交流も途絶えた。

 両国の国防相が会談するのは19年11月以来。

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